2020 Fiscal Year Research-status Report
Effects of daily light exposure at night on energy expenditure
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18K06450
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Research Institution | The University of Kitakyushu |
Principal Investigator |
福田 裕美 北九州市立大学, 国際環境工学部, 准教授 (50551412)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森田 健 福岡女子大学, 人間環境科学研究科, 教授 (20326474) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 光暴露 / 食事誘発性熱産生 / 課題集中能力 / 日内変動 / メラトニン |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度の予定は、これまでの過程で得られた結果の詳細な検討と、必要に応じて追実験を行うことであった。また、本研究と申請者らの過去の研究から得られた成果をデータベース化し、生活習慣病の予防や健康増進のために、照明計画や液晶ディスプレイ利用の指針化を図ることでもある。研究成果は国内外の学会や学術雑誌、ホームページ等で公開し、社会に還元する予定であった。 2020年度の実績としては、前年度までに得られたデータの分析を行い、結果を検討した。 結果として、モニターからの光刺激は生体リズムを乱すほど強いとは考えられず、DITに影響を及ぼしたメカニズムとしては、映像内容による脳活動の賦活が考えられた。今回、明らかにできなかった以下の点について、追実験を行った。①日中の光暴露と大学生の課題への集中力との関係を事前調査した。明条件と暗条件で課題に取り組んでもらい、学生の課題遂行能力、クロノタイプ、翌朝の睡眠感などを調査した。明暗条件下における学生の課題遂行能力や睡眠感は有意な差はなかったが、実験条件の具体的な改善案を得ることができた。 また、夜間の光がエネルギー消費へ及ぼす影響を明らかにし、そのメカニズムを検討する必要がある。2020年度は動物実験や医療現場での研究調査などの可能性を模索するため、新たな研究体制を構築し、今後の研究の展開を図った。②医療現場における光の影響調査についての予備調査も行い、mRGC刺激に日内変動をもたせた照明下では、一般的な入院施設の照明下よりも体内の日内変動を維持しやすいという傾向を得た。 照明計画や液晶ディスプレイ利用の指針化については、照明学会の研究調査委員会報告書や照明学会誌年報で貢献することができたと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定通り、結果の詳細な検討と追実験を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度は、これまでに得た結果をまとめ、対外的発表(学会発表)と論文投稿を行う。
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Causes of Carryover |
コロナ禍で、学会発表に関する旅費が支出されなかった。また、掲載費用の必要な論文投稿を行っていないため。
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