2020 Fiscal Year Research-status Report
小児におけるLED光暴露がホルモンリズムおよび時計遺伝子の発現に及ぼす影響
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18K06453
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Research Institution | Aichi Medical University |
Principal Investigator |
佐藤 麻紀 愛知医科大学, 医学部, 講師 (60351102)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 寿来 愛知医科大学, 医学部, 講師 (30533715)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 小児 / 時計遺伝子 / ブルーライト / マイクロアレイ |
Outline of Annual Research Achievements |
光は、体温やホルモンのサーカディアンリズムに影響を与える。近年、スマートフォンやタブレットの利用の増加により、小児においても、青色発光ダイオード光源(青色LED光)の光受容量が増加している。小児においては、網膜の光感受性が高いことが知られており、小児は成人と比較して、サーカディアンリズムの中枢に対する影響は大きいことが考えられる。また、ほとんどの細胞でストレスに対する細胞応答として、分泌膜小胞エクソソームが分泌されることが知られている。今回、成人および小児において、唾液中に含まれるRNAを抽出し、時計遺伝子の発現(Clock, Bmal1, Per1, Cry2)を検討した。さらに、日照時間の異なる夏季および冬季において、唾液サンプルを採取し、唾液中のRNAを抽出後、DNAマイクロアレイ解析により、遺伝子発現量を網羅的にスクリーニングした。マイクロアレイ解析後、冬季において、顕著に遺伝子発現量が減少する遺伝子について、リアルタイムPCR法にて、遺伝子発現量を検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
小児の唾液採取量が少ないため。
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Strategy for Future Research Activity |
日照時間の違いおよびブルーライト暴露によって、遺伝子発現量が変動する遺伝子をDNAマイクロアレイ解析により網羅的にスクリーニングし、その候補遺伝子について、リアルタイムPCR法にて、遺伝子発現量を検討する。
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Causes of Carryover |
新型コロナウィルス感染症の感染拡大により、被験者のサンプリングができず、実験実施が遅れたため。
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