2023 Fiscal Year Annual Research Report
Effects of LED light exposure on hormonal rhythms and clock gene expression in children
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18K06453
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Research Institution | Aichi Medical University |
Principal Investigator |
佐藤 麻紀 愛知医科大学, 医学部, 講師 (60351102)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 寿来 愛知医科大学, 医学部, 講師 (30533715)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 小児 / 地方 / ブルーライト / 遺伝子 / 季節 |
Outline of Annual Research Achievements |
光は体温やホルモンのサーカディアンリズムに影響を与える。スマートフォンやゲームからの光受容量が増加傾向にある。小児においては網膜の光感受性が高いことが知られており、ブルーライトなど光照射を受けた場合、メラトニン分泌量が低下することが示唆されている。 小児および成人を対象として、光がホルモンおよび睡眠時間に及ぼす影響について検討した。都市部と地方に在住する小児を対象として、3回(朝・昼・夜)唾液を採取し、唾液中のメラトニン濃度およびコルチゾル濃度を比較検討した。また、スマートフォンの利用時間および睡眠時間を検討した。メラトニン濃度に関しては、5~6歳で都市部に比較し地方在住の小児で20時の値が高い傾向にあり、睡眠時間に関しては、5~6歳で都市部に比較し地方在住の小児で長かった。 さらに、成人男性を対象として、光受容に対するメラトニン濃度および時計遺伝子発現量の変化を検討した。夕方から就寝前まで蛍光灯およびブルーライト発生装置により光受容し、安静状態を保った。就寝前後において、メラトニン濃度および時計遺伝子の発現量を測定した。ブルーライトカット眼鏡装着群および眼鏡非装着群で比較検討した結果、メラトニン濃度および時計遺伝子の発現量に有意な差は見られなかった。 成人を対象とし、日照時間の異なる夏季と冬季において唾液を採取し、DNAマイクロアレイ解析およびRNA-seq解析により、網羅的に遺伝子スクリーニングを行い、光照度の違いにより変動する遺伝子を検討した。
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