2020 Fiscal Year Research-status Report
The influence of odor on physiological parameters and exercise.
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18K06454
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Research Institution | Osaka Sangyo University |
Principal Investigator |
中西 康人 大阪産業大学, スポーツ健康学部, 教授 (50622669)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木下 博 大阪青山大学, 健康科学部, 研究員(移行) (60161535)
井上 芳光 大阪国際大学, 人間科学部, 教授 (70144566)
中原 英博 森ノ宮医療大学, 保健医療学部, 教授 (90514000)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 香 / 筋反応時間 / 運動反応時間 / 感覚価 / 覚醒度 |
Outline of Annual Research Achievements |
主観調査において希釈アンモニアに対しての覚醒度は高いが感情価が低い、且つ、オレンジに対しての覚醒度は低いが感情価が高い評価をした若年男性10名に対 して、3条件(コントロール、オレンジ、希釈アンモニア)下で、平成30年度の実験で検証された刺激方法を用いて、肘の等尺性屈曲を行った。実験は、ビープ 音に素早く反応し机上の固定したロードセルを手首で押す運動であり、それを各条件で3回試行した。試行間隔は15秒間とし、各条件提示はランダムとした。また、上記3条件での測定を1セットとして各被験者に対して3セットの試行を行い、合計9試行をデータとして用いた。3条件での試行前に最大筋力(MVC) 発現3秒間の測定を2試行に実施し、中間の1秒間の平均値の2回の平均値を最大筋発揮力とした。測定項目は、①ビープ音から表面筋電計による上腕部の筋活動 (上腕二頭筋)の発現時間(筋反応時間)、②ビープ音から力発現までの時間(運動反応時間)、③Mechanical delay time(運動反応時間と筋反応時間との差)、④最大腕屈曲力をMVCで標準化した%最大腕屈曲力の4項目とし た。2元配置の分散分析(セット×香り)の結果、Mechanical delay timeに香りの主効果 [F(2, 81) =5.12, p<0.01]が見られたが、他の項目には香りの主効果もセットの主効果も見られなかった。テューキーの事後検定の結果、アンモニア条件のMechanical delay time(0.0351±0.0105 sec)はコントロール条件(0.0440±0.0108 sec)、及び、オレンジ条件(0.0454±0.0148 sec)のものよりも短いことが明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
令和元年度に行う予定であった実験がコロナウィルス感染の影響により十分に実施できなかったため、研究機関を1年延長して令和2年度に令和元年度の実験を実施し、当初予定の令和元年度の実験を完了することができた。しかしながら、当初令和2年度に予定していた実験(期間延長により令和3年度に実験予定)は、実施出来ていないため。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度の実験により検証された匂いとコントロール条件を用い、同実験環境にて等尺 性屈曲運動を間欠的に行った際の平均屈曲力とその変動(SD)、変動係数、平均(整流)筋電量などを測定分析することにより、異なる匂いが筋持久力に及ぼす影 響について検討する。
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Causes of Carryover |
コロナウィルス感染の影響により当初の予定通りに実験を遂行することが出来なかったために次年度使用額が生じた。助成期間を1年間延長したので、期間延長をした令和3年度予定の実験を速やかに遂行することにより助成金を使用して行きたい。
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