2019 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
18K06482
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
大村 威夫 浜松医科大学, 医学部附属病院, 助教 (70402295)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 光活性化アデニル酸シクラーゼ / アデノ随伴ウイルス / マウス後根神経節 / マウス視神経 |
Outline of Annual Research Achievements |
光活性化アデニル酸シクラーゼ(Photoactivated Adenylyl Cyclase: PAC)は、光刺激により生体内での環状アデノシン一リン酸(Cyclic adenosine monophosphate: c-AMP)の産生を制御可能な分子で、微細藻ミドリムシの光応答から発見された。c-AMPアナログ投与で脊髄再生が促進することが知られているが、生体内でc-AMP濃度や作用時間の調整は困難である。一方、PACは光刺激の時間や強度によりc-AMP濃度の調節が可能である。 In vitroとして以下の実験を行った。8週齢C57BL/6Jマウスから後根神経節を採取し、RFPによりtagされたアデノ随伴ウィルスベクター(AAV)を用いてPAC遺伝子を導入した。5日後、トリプシン処理した後根神経節細胞をPDLコートされたプレート上にreplatingし、青色LED(450 nm)を照射した。光刺激時間の条件は、1分光照射、4分インターバルの5分サイクルを17時間継続とした。抗βチューブリン抗体を用いて免疫染色を行った後、NeuroMath softwareを用いて軸索伸長、軸索発芽をコントロール群(PAC未導入AAVベクター)と比較検討した。PAC , コントロールRFPの導入率は70%であった。DRGの軸索伸長、軸索発芽はPAC導入群でそれぞれ、28.4 μm、11.5%とコントロール群の14.6 μm、3.4%と比して有意に増加を認めた
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
後根神経節を用いたvitro試験で培養細胞の状態が安定せず、survival rate を保てない期間が続いたため。
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Strategy for Future Research Activity |
In vitroにおいては研究は完了しており、今後は視神経を用いたin vivoで研究を進める予定である。
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Research Products
(1 results)