2020 Fiscal Year Annual Research Report
Axonal regeneration through Photoactivated adenylyl cyclase
Project/Area Number |
18K06482
|
Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
大村 威夫 浜松医科大学, 医学部附属病院, 講師 (70402295)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
Keywords | PAC / 視神経損傷 / 中枢神経再生 |
Outline of Annual Research Achievements |
【背景】損傷された中枢神経の再生は極めて困難であり、その原因として損傷した中枢神経の再生を困難にする外的、内的要因があることが知られている。外的要因としては軸索再生阻害因子(オリゴデンドロサイトの細胞膜表面のリン脂質からなるミエリンに由来する)、反応性アストロサイトが集積し形成されたグリア瘢痕、炎症反応による組織障害などが挙げられる。内的要因としてはintrinsic growth capacityの低下などが挙げられるこの外的内的要因の解消が中枢神経再生を促進すると考えられている。 【目的】光でcAMPを生成するPACを中枢神経に導入し、光刺激に伴う神経軸索の伸長を評価することによってcAMPが神経再生に与える影響について検討する。 【方法】マウス網膜神経節細胞にPAC遺伝子を、AAVベクターを用いて導入した。 導入後5日目に視神経損傷を実施し、BL:Blue Lightを照射(30分×14日)した。 固定5日前に軸索トレーサーとしてCTB:cholera toxin subunit Bを硝子体内投与した。PAC遺伝子を組み込んでいないAAVをコントロールベクターとして用いた。 Ctrl + BL (-)、Ctrl + BL (+)、PAC + BL (-)、PAC + BL (+)の4群間で軸索再生を比較した。【結果】PAC + BL (+)では軸索再生が確認され、他の3群では軸索再生は確認されなかった。
|
Research Products
(1 results)