2018 Fiscal Year Research-status Report
Differentiation of human iPS cells by CCN
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18K06645
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Research Institution | Tokushima Bunri University |
Principal Investigator |
葛原 隆 徳島文理大学, 薬学部, 教授 (00260513)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | iPS細胞 / CCN2 / ジアジフェノライド / 神経分化 |
Outline of Annual Research Achievements |
申請者の研究室では、植物由来の低分子化合物であるジアジフェノライドが、ヒトiPS細胞由来の神経細胞に対して突起伸展させる活性を有し、さらにシナプス後部マーカーを増加させるという神経栄養因子様の活性を有することを見いだしている。ジアジフェノライドの作用メカニズムを調べる目的で、ヒトiPS細胞由来の神経細胞に対する遺伝子発現の変化を、次世代シークエンサーなどを用いて包括的に検索した。その結果、ジアジフェノライドの処理によりヒトiPS細胞由来神経細胞にてtransgelin, annexin A2, CCN, インシュリン様増殖因子などの遺伝子発現が増大し、TP53などの遺伝子発現が減少していることを見いだした。また遺伝子発現のネットワーク解析により、骨や軟骨の形成に関わるCCNファミリーが遺伝子発現全体に影響を及ぼしていることが示唆された。定量PCRアッセイにより、定量的にもCCNファミリーの遺伝子発現がジアジフェノライド処理により亢進していることを発見した。CCNタンパク質のヒトiPS細胞由来神経細胞への作用を検討した結果、神経分化などの効果についても見いだした。またCCNタンパク質の作用によりヒトiPS細胞由来の神経細胞はMAPKのリン酸化がわずかに亢進した。その時、MAP2とPSD95のリン酸化は差は見られなかった。CCNタンパク質がヒト神経細胞の分化や成熟過程に関わるという報告は未だなく、その関連性から骨形成と神経分化・成熟を結びつける新しい接点を示唆する研究であると考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
骨形成と神経分化・成熟を結びつける結果を得つつあるため。
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Strategy for Future Research Activity |
CCN2タンパク質のiPS細胞への効果を遺伝子発現の解析をさらに進める。
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Causes of Carryover |
徳島文理大学より支給された研究費を利用することで、本科学研究費については当初より少ない額で支出することができた。次年度は、遺伝子発現の解析のための試薬類と論文出版の費用、旅費などに支出する予定である。
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Research Products
(9 results)
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[Journal Article] Influenza A virus nucleoprotein is acetylated by histone acetyltransferases PCAF and GCN5.2018
Author(s)
Hatakeyama D, Shoji M, Yamayoshi S, Yoh R, Ohmi N, Takenaka S, Saitoh A, Arakaki Y, Masuda A, Komatsu T, Nagano R, Nakano M, Noda T, Kawaoka Y, Kuzuhara T.
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Journal Title
J. Biol. Chem.
Volume: 239
Pages: 7126-7138
DOI
Peer Reviewed
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