2018 Fiscal Year Research-status Report
Basic research for construction of the therapies for retinal degenerative diseases by profiling microRNAs
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18K06689
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
坂本 謙司 北里大学, 薬学部, 准教授 (80317065)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 薬理学 / 網膜変性疾患 / microRNA / 緑内障 / 網膜色素変性症 |
Outline of Annual Research Achievements |
NMDA硝子体内注入により作製した緑内障モデルマウス,および応募者が同定したPde6aに変異を有するRPモデルマウスであるC57BL/6J-Pde6anmf363/nmf363の網膜におけるmicroRNAの発現変化をmicroRNAアレイにより網羅的に解析し,正常動物の網膜における発現プロファイルと比較した.その結果,これらの網膜変性疾患モデル動物の網膜において,発現量が上昇あるいは低下している可能性のある複数のmicroRNAの候補を得ることができた.その中で網膜変性疾患との関連が強いと考えられる標的遺伝子を持つmicroRNAに関して,定量的リアルタイムPCRを行い,microRNAアレイにより得られた発現量の変化を確認した.引き続き,発現変動の大きさと予測されるmicroRNAの標的遺伝子,およびmicroRNAの新規性から,次に行う microRNAの機能獲得や機能抑制実験を行うターゲットを選定する.さらに,網膜変性疾患モデル動物の網膜において,発現量が大きく上昇していたmicroRNAのmicroRNA inhibitorや,また,発現量が大きく減少していたmicroRNAのmicroRNA mimicを投与することにより,網膜変性疾患により引き起こされる網膜神経細胞死を抑制することができるかどうかを検討していく予定である.microRNA inhibitorやmicroRNA mimicは,硝子体内あるいは網膜下に投与するが,その手法に関してはすでに確立済みである.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定通り,解析するmicroRNAの候補を,microRNAアレイやリアルタイムPCRにより決定することができたため.
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Strategy for Future Research Activity |
網膜変性疾患モデル動物の網膜において,発現量が大きく上昇していたmicroRNAのmicroRNA inhibitorや,また,発現量が大きく減少していたmicroRNAのmicroRNA mimicを硝子体内あるいは網膜下に投与することにより,網膜変性疾患により引き起こされる網膜神経細胞死を抑制することができるかどうかを検討していく.
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Causes of Carryover |
(理由) 商品在庫や輸入手配の都合で,年度末までに納入が不可能な試薬や消耗品があり,それらを次年度に購入することにしたため. (使用計画) 研究計画遂行に必要な試薬並びに消耗品を購入する.
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