2019 Fiscal Year Annual Research Report
脂肪幹細胞を用いたDDSと高周波温熱療法併用による新規がん治療法の開発
Project/Area Number |
18K06693
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
後藤 昌弘 大阪医科大学, 医学部, 准教授 (80351419)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊井 正明 大阪医科大学, 研究支援センター, 講師 (10442922) [Withdrawn]
永塚 健宏 大阪医科大学, 研究支援センター, 特別職務担当教員(助教) (10860083)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 脂肪組織由来幹細胞(AdSC) / 腫瘍選択的DDS製剤 / ハイパーサーミア |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度は、動物実験に使用するナノ粒子の作製と脂肪幹細胞の機能評価を行ない、ピラルビシン・酸化鉄封入ポリ乳酸ナノ粒子(Pirarubicin/Fe2O3/PLA-NP)を合成することに成功し、引き続き治療研究に必要な薬剤、鉄微粒子複合体ナノ粒子の合成に成功した。更に、細胞遊走能評価実験から癌細胞株の種類による遊走能の変化が明らかとなり、各癌細胞株に対して最適なナノ粒子抱合量を決定することが出来た。本年度は決定したナノ粒子抱合量を基に、その抱合量が癌細胞に対して効果的な薬効を示すか共培養試験により癌細胞の死細胞数を計測するとともに、合成したPirarubicin/Fe2O3/PLA-NPの物性評価を行い、薬剤と鉄微粒子の含有量を決定した上で再度Vitro実験を行う予定であったが、補助事業を廃止することになり、実施に至らなかった。
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