2021 Fiscal Year Research-status Report
生活習慣病薬の有効性、安全性およびがん予防効果に関する薬剤疫学の国際共同研究
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18K06759
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
橋本 梓 (原梓) 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 准教授 (20740426)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 薬剤疫学 / 生活習慣病 |
Outline of Annual Research Achievements |
生活習慣病薬に関する薬剤疫学の国際研究を実施するにあたり、本年度は新型コロナウイルス流行が収束し次第渡欧し、共同研究先であるオランダErasmus Medical Centreにて、Rotterdam研究のデータ分析を実施する予定であったが、年度内に渡欧することが叶わず、引き続きオランダErasmus Medical CentreおよびベルギーLeuven大学の共同研究者と最新の知見をもとに意見交換を行い、次年度に渡欧し分析を実施することとした。 本年度は、国内の大規模健康保険レセプトデータベース及び特定健康診査データベースを用いて、慢性腎臓病患者における生活習慣と腎代替療法導入の関連を検討した。慢性腎臓病患者を対象に、特定健康診査データから、追跡期間中の生活習慣の累積平均曝露量を算出し、腎代替療法導入との関連を検討したところ、喫煙、朝食欠食、十分な睡眠と腎代替療法導入との間に有意な関連が認められた。慢性腎臓病患者において将来の腎代替療法導入に影響する生活習慣を明らかにすることにより、新規透析導入患者の減少に繋がり、医療費削減への貢献も期待される。 また、降圧剤・高脂血症用剤の製造販売後調査データベースに機械学習を適用し、薬剤クラス別の有害事象予測モデルの構築を試みた。降圧剤・高脂血症用剤の製造販売後調査データベースを用い、患者背景と有害事象をディープニューラルネットワークに教師あり学習させ、続いて、構築した有害事象予測モデルを大規模健康保険レセプトデータベースに適用し、モデルの予測精度を調査した。その結果、十分な学習量が確保された疾患クラスにおいては、レセプトデータベースにおいて多くの対象患者で有害事象リスクが検出されたことから、製造販売後調査データベースを学習させることで薬剤と関連性の高い有害事象を特異的に検出できる可能性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
海外共同研究先における研究データの分析が必要であるものの、新型コロナウイルス流行により渡欧が叶わず、次年度に繰り越して研究訪問を行う。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度新型コロナウイルス流行により共同研究先における研究を行うことができなかったため、次年度に繰り越して行う。 また、国内の大規模医療情報データベースを用いた、生活習慣病薬に関する薬剤疫学研究も実施する。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス流行に伴い、国際学会がオンライン開催となり、また感染流行収束後に渡欧し、共同研究先において研究を遂行する予定であったが、本年度も渡欧がかなわなかったことから次年度使用額が生じた。
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Research Products
(7 results)
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[Journal Article] Lifetime risk of stroke stratified by chronic kidney disease and hypertension in the general Asian population: the Ohasama study.2021
Author(s)
Nakayama S, Satoh M, Metoki H, Murakami T, Asayama K, Hara A, Hirose T, Kanno A, Inoue R, Tsubota-Utsugi M, Kikuya M, Mori T, Hozawa A, Imai Y, Ohkubo T.
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Journal Title
Hypertens Res.
Volume: 44
Pages: 866-873
DOI
Peer Reviewed
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[Presentation] Lifetime risk of stroke stratified by chronic kidney disease and hypertension in an Asian general population: the Ohasama study2021
Author(s)
Shingo Nakayama, Michihiro Satoh, Hirohito Metoki, Takahisa Murakami, Kei Asayama, Azusa Hara, Takuo Hirose, Atsuhiro Kanno, Ryusuke Inoue, Megumi Tsubota-Utsugi, Masahiro Kikuya, Takefumi Mori, Atsushi Hozawa, Yutaka Imai, Takayoshi Ohkubo
Organizer
Joint Meeting of the European Society of Hypertension (ESH) and International Society of Hypertension (ISH)
Int'l Joint Research
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[Presentation] 家庭血圧に基づく高血圧発症10年予測モデル ―大迫研究―2021
Author(s)
佐藤 倫広, 目時 弘仁, 浅山 敬, 菊谷 昌浩, 村上 任尚, 辰巳 友佳子, 原 梓, 廣瀬 卓男, 井上 隆輔, 野村 恭子, 寳澤 篤, 今井 潤, 大久保 孝義
Organizer
第43回日本高血圧学会学術総会