2018 Fiscal Year Research-status Report
食塩感受性高血圧における慢性腎臓病の早期バイオマーカーの臨床展開と機序解明
Project/Area Number |
18K06768
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Research Institution | Osaka University of Pharmaceutical Sciences |
Principal Investigator |
細畑 圭子 大阪薬科大学, 薬学部, 准教授 (10547962)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高井 真司 大阪医科大学, 医学研究科, 教授 (80288703)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 腎障害 / バイオマーカー / 高血圧 / 食塩 |
Outline of Annual Research Achievements |
食塩感受性高血圧は血圧上昇のみならず血圧とは独立した機構で慢性腎臓病(CKD)を引き起こす。これまで、腎障害尿中バイオマーカーとしてGPIアンカー型タンパク質であるvanin-1を見出し、組織学的な腎障害が顕性化する前に尿中に検出されることを明らかにしてきた。 本研究では、食塩感受性高血圧患者における尿中vanin-1を用いたCKD早期検出法の確立とその機序の解明を目的として、臨床研究および基礎研究を行う。 基礎研究では、Dahl食塩感受性(Dahl-S)ラットにおける食塩過剰摂取による腎障害に対し、抗酸化剤であるテンポールおよび選択的ミネラロコルチコイド受容体拮抗薬であるエプレレノンを投与するとvanin-1の尿中濃度が低下することを見出している。 一方、臨床研究については、共同医療機関における入院または外来患者のうち、書面での研究参加同意が得られた120名の高血圧患者から血液検査データおよび尿検体が得られた。尿検体中のvanin-1を測定し臨床データを合わせて統計解析を行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
基礎研究については薬物投与実験を終了し、サンプル解析を進めている。必要に応じて追加実験を行う予定であり、順調に進んでいる。 臨床研究については研究データの受領やその整備を行うことができ、情報データベースの構築が順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
基礎研究についてはさらなる分子学的機序の解明に向けて実験を進める予定である。 臨床研究については、実施医療機関と円滑に連携しながら進める予定である。
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