2020 Fiscal Year Research-status Report
Molecular basis for resistance to anti-cancer agents by cancer microenvironment and development of novel molecular-targeted agents
Project/Area Number |
18K06788
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
池田 龍二 宮崎大学, 医学部, 教授 (50398278)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | がん微小環境 / がん幹細胞モデル / MMP |
Outline of Annual Research Achievements |
がん微小環境で生じる抗がん剤耐性機序を解明することを目的に研究を行っている。抗がん剤や耐性の機序については、多岐にわたるが、がん幹細胞に着目している。がん幹細胞とは、腫瘍組織中に存在する自己複製能、多分化能を有する未分化な細胞分画であり、腫瘍組織を構成する細胞階層の頂点に存在すると考えられている。がん幹細胞は、抗がん剤に対し治療抵抗性を示す可能性が高く、腫瘍の悪性度を決定づける要因の1つと考えられている。 プレート表面を特殊加工して細胞が接着しない条件で培養すると、腫瘍細胞のほとんどは死滅するが、がん幹細胞様形質を有する一部の細胞はsphereを形成することから、がん幹細胞様のモデルとして有用である。このモデルを用い、がん幹細胞様の発現分子をmatrix metallopeptidaseに着目し調べたところ、MMP(matrix metallopeptidase)-1、MMP-10、MMP-12、MMP23Bの発現亢進が認められた。一方、MMP15、MMP24は発現は低下していた。今後、がん微小環境におけるMMPの発現変動が、がん幹細胞形質にどのように関わりも持つのか詳細に解析したい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
プレート表面を特殊加工して細胞が接着できない条件でがん細胞を培養すると、spereを形成することから、がん幹細胞のモデルとして使用されている。このモデルを用いて解析を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
がん幹細胞モデルを用いて、抗がん剤耐性機序の解析を実施する。
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Research Products
(11 results)
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[Journal Article] The Cytokine Expression in Patients with Cardiac Complication after Immune Checkpoint Inhibitor Therapy2021
Author(s)
Tsuruda T, Yoshikawa N, Kai M, Yamaguchi M, Toida R, Kodama T, Kajihara K, Kawabata T, Nakamura T, Sakata K, Hatakeyama K, Gi T, Asada Y, Tono T, Kitamura K, Ikeda R.
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Journal Title
Intern Med.
Volume: 60
Pages: 423-429
DOI
Peer Reviewed
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