2018 Fiscal Year Research-status Report
悪性腫瘍患者のマクロファージに着目した新規免疫モニタリング法の開発
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18K06991
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
大西 紘二 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 助教 (40613378)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菰原 義弘 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 准教授 (40449921)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | マクロファージ / CD169 / バイオマーカー / CCL8 / CXCL10 |
Outline of Annual Research Achievements |
ヒトマクロファージにおけるCD169陽性マクロファージが特異的に発現するバイオマーカーを探索するため、ヒト末梢血由来単球を対象とした培養実験を施行した。 ヒト末梢血由来単球をGM-CSF存在下で1週間培養し、マクロファージに分化させ、IFNα刺激によりCD169を発現させたマクロファージと、CD169を発現させないマクロファージの両者においてマイクロアレイに網羅的解析を行った。 その結果、CD169陽性マクロファージに特異的に発現する分子を複数同定し、そのうち特に差が大きかったCCL8とCXCL10について、大腸癌患者様の保存血清を利用して、これらのタンパク濃度の測定を行った。現時点の解析結果では、CD169陽性率とこれらのタンパク濃度との間に有意な相関はみられていない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新規バイオマーカーの候補になりうる分子を複数同定することができ、予定通り進展している。今後はおのおのの分子について、詳細に解析していく必要がある。
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Strategy for Future Research Activity |
大腸癌患者様や口腔癌患者様などの保存血清を対象として、CD169陽性マクロファージや臨床病理学的因子との統計解析を進めていくことを予定している。すでにこれらの研究計画について、研究倫理委員会からの承認を得ている。
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Causes of Carryover |
計画していた培養実験において、当初の計画に比べて費用がかからなかったため、その分を次年度以降の血清解析の研究対象拡大にて対応することにしたため。
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Research Products
(2 results)
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[Journal Article] High CD169 expression in lymph node macrophages predicts a favorable clinical course in patients with esophageal cancer.2018
Author(s)
Takeya H, Shiota T, Yagi T, Ohnishi K, Baba Y, Miyasato Y, Kiyozumi Y, Yoshida N, Takeya M, Baba H, Komohara Y.
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Journal Title
Pathology international
Volume: 68
Pages: 685-693
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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