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2020 Fiscal Year Research-status Report

大腸癌における新たな静脈侵襲判定基準の確立を目指す分子病理学的研究

Research Project

Project/Area Number 18K06999
Research InstitutionToho University

Principal Investigator

深澤 由里  東邦大学, 医学部, 講師 (90392331)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 藤澤 千恵  東邦大学, 医学部, 講師 (10393000)
三上 哲夫  東邦大学, 医学部, 教授 (90286352)
Project Period (FY) 2018-04-01 – 2022-03-31
Keywords大腸癌 / 腫瘍浸潤
Outline of Annual Research Achievements

大腸癌における静脈侵襲機構を検索するため、培養細胞における腫瘍細胞の接着分子に注目して解析している。大腸癌細胞株であるWiDrにTNFαを添加することで、Western Blotting法にてCD44の発現が低下し、ELISA法にて培養上清中のCD44の発現増加が得られたことから、CD44の細胞内ドメイン部分のタンパク発現にて確認した。Western Blotting法にて、明らかなCD44細胞内ドメインの発現低下はなく、ELISAの結果と合わせてもTNFα添加によりCD44の細胞外ドメインでの切断があると考えられた。切断機構としてADAMが考えられたことから数種のADAMに関してWestern Blotting法にて発現程度を確認したが、活性型の発現増加は確認できなかった。また形態学的に上皮細胞間の結合の減弱が疑われたが、細胞間ー細胞間結合分子であるE-cadherinやZO-1などの発現はコントロールと比較して変化がなかった。
CD44には多数のvariant formがあり、解析中のCD44と異なるバンドがWestern Blottingでみられることから数種について検索し現在発現変化について解析中である。現段階でのCD44の発現の変化に加え、CD44 variant formの発現変化を加えることにより、より詳細にCD44の発現変化を理解できると考えている。
以上より、大腸癌細胞株WiDrのTNFα添加によりCD44細胞外ドメイン部分での切断が起こり、それが腫瘍の浸潤に関わる可能性が示唆されることから、今後脈管侵襲への関与を内皮細胞との関連を含めて解析していく。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

本年度初旬は新型コロナウイルス感染対策として研究室への出入りなどの制約があり、計画通りに実験をすることができなかった。また、教育業務(授業や実習)の変更があり、その都度準備が必要となり、想定外の時間をとられてしまったため。

Strategy for Future Research Activity

不慣れな実験手法ではなく、研究分担者と実行可能な実験法に絞って結果を出していく。

Causes of Carryover

新型コロナウイルス感染状況による実験施設使用制限や、時間的制約があり、本年度にやる予定であった実験ができなかったため次年度使用額が生じた。学会もWeb開催等となり旅費を使用しなかった。次年度には、本年度までに実行可能であった実験法を主体にしWestern Blotting法や免疫染色で使用する抗体の購入にあてる。

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Published: 2021-12-27  

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