2020 Fiscal Year Annual Research Report
Roles of Girdin in organ fibrosis and cancer associated fibrosis
Project/Area Number |
18K07042
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
浅井 直也 藤田医科大学, 医学部, 教授 (80273233)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 線維化症 / 間葉系幹細胞 / 遺伝子改変動物 |
Outline of Annual Research Achievements |
1) Girdin変異マウスにおける臓器線維化モデル 慢性疾患としての臓器線維症および癌間質線維化において、病変部に遊走して集まる線維芽細胞にはGirdinが強く発現し、細胞内シグナル活性化に伴ってS1416残基およびY1764,1798残基がリン酸化される。前年度までに上記のリン酸化部位の変異マウスを用いて、臓器線維症モデルにおける線維化を評価したが、個体間の表現型の差が大きく評価が困難であった。また、コンディショナルノックアウトの系で評価を試みたが、線維芽細胞でのノックアウト効率が低かったため信頼できるデータを得ることが難しかった。
2) Meflin変異マウスにおける皮膚線維化 間葉系幹細胞のマーカーであり、幹細胞性維持に機能するMeflin遺伝子に着目して、臓器線維症におけるMefin陽性細胞の役割を調べた。レポーターマウスと、Meflin-CreERT2ノックインマウスを組み合わせたlineage traceにて、未熟なMeflin陽性細胞から骨・軟骨細胞、白色・褐色脂肪細胞、筋細胞、筋線維芽細胞へ分化があり、間葉系幹細胞マーカーとしての高い得意性を再確認することができた。また、腎臓においてMeflin陽性細胞の一部は糸球体血管極に分布してレニン産生細胞への分化能を示すとともに、腎間質線維化モデルにおいてMeflin陽性細胞は筋線維芽細胞の発生母体となり、コラーゲン産生に重要であることが分かった。ジフテリア毒素とMeflin-DTRノックインマウスを組み合わせた実験系にて、Meflin陽性細胞を除去すると腎間質線維化は抑えられた。また、Meflin陽性細胞のスコアが高い患者ではIgA腎症の予後は不良であった。これらの知見は腎間質線維化症におけるMeflin遺伝子の関与を示すものである。
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Research Products
(3 results)
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[Journal Article] Meflin defines mesenchymal stem cells and/or their early progenitors with multilineage differentiation capacity2021
Author(s)
Hara A, Kato K, Ishihara T, Kobayashi H, Asai N, Mii S, Shiraki Y, Miyai Y, Ando R, Mizutani Y, Iida T, Takefuji M, Murohara T, Takahashi M, Enomoto A.
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Journal Title
Genes Cells
Volume: -
Pages: -
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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