2022 Fiscal Year Research-status Report
Study on the early diagnosis system for pancreatic cancer by the analysis of salivary metabolites
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18K07262
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
板倉 淳 山梨大学, 大学院総合研究部, 特任教授 (10252032)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
市川 大輔 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (20347446)
杉本 昌弘 慶應義塾大学, 政策・メディア研究科(藤沢), 特任教授 (30458963)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 膵癌 / メタボローム / スクリーニング |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、データの精度を向上のため、サポート・ベクター・マシーンと定量的決定木Adtree (Alternative decision tree)の組み合わせにより、相関に関係なく幅広い変数を同時に考慮して、高精度に識別する数理モデルを開発した。データは複数に分割して多施設データを模擬した評価試験を行い、またデータ解析上での評価試験も多数行った。具体的には最初に同一検体を何度も測定し、測定装置におけるデータのバラつきを確認し、これらを仮想的にノイズとしてデータ付加し、それでも精度が劣化しにくいモデルを開発した。クロスバリデーション試験やブートストラップ検定も実施し、ノイズに強いロバストなモデルを構築した。 大規模検診センターにおける実臨床応用に向けて、本研究用検体採取キット(Salivachecker)の導入を行い、倫理上の問題、運用上(採取・保管・輸送・解 析・精度・結果のフィードバック・患者のフォローアップ)に問題ない事を確認した。COVID-19の影響で、大規模スクリーニングの開始には至らなかったため、次年度には膵癌・乳癌のハイリスクグループを中心に大規模スクリーニングを開始すべく準備を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
COVID-19の影響で、連携検診センターでの検診業務の大幅な縮小、本スクリーニングシステム運用の制限があったため。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は検体採取キット(Sakiverchecher)の導入と運用の安全が確認できたため、次年度では膵癌、乳癌のハイリスクグループを対象にスクリーニング検査参加を積極的にリクルートし、中規模スクリーニングでの有用性を検証し、大規模スクリーニングに向けたエビデンスとする。
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Causes of Carryover |
COVID-19の影響で連携検診施設での大規模スクリーニングを開始できなかったため。2023年度では、物品費は検査キットの購入に充て、旅費は米国膵臓学会等の参加渡航費とし、人件費は関係者との研究総括の会議費用に充てる予定である。
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