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2018 Fiscal Year Research-status Report

リンチ症候群ccfDNAに関する探索的臨床研究

Research Project

Project/Area Number 18K07314
Research InstitutionTokyo Metropolitan Komagome Hospital (Clinical research laboratory)

Principal Investigator

山口 達郎  東京都立駒込病院(臨床研究室), 大腸外科, 部長 (10538482)

Project Period (FY) 2018-04-01 – 2021-03-31
Keywordsリンチ症候群 / ccfDNA
Outline of Annual Research Achievements

本研究では、リンチ症候群に発生する腫瘍のほとんどがマイクロサテライト不安定性を示すことに注目し、リンチ症候群の患者のcirculating cell free DNA(ccfDNA)を用いてマイクロサテライト 不安定性に由来するDNAの変異(フレームシフト変異)を解析し、新規発生する腫瘍のスクリーニングや、手術や化学療法の効果判定としての有用性について検討することを目的としている。
既に、本研究は当院の倫理審査委員会での承認も得られている。研究初年度は、まず症例集積を行った。当院でサーベイランス中のリンチ症候群55名のうち、24名から文書による同意が得られ、1回目の採血を行い、そのうち13名は2回目の採血を行っている。現在も、症例集積は継続して行っている。血液検体中のccfDNAも技術的問題はなくQIAamp Circulating Nucleic Acid kit (Qiagen)を用いて回収できており、ストックされている。ccfDNAの遺伝子解析も順次進めている。初年度はマイクロサテライトマーカーであるBAT25、BAT26の解析を行った。ccfDNA中に含まれる腫瘍細胞由来の成分は微量であるため、腫瘍細胞由来ccfDNAを効率よく検出するための技術開発に取り組んでいる。なお、本研究では、ccfDNA解析結果と臨床情報との照らし合わせが不可欠であり、データベースとして情報を蓄積している。なお、個人情報には十分留意し、データベースの管理を行っている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

対象症例からの同意取得も順調に進み、検体採取も行われている。
ccfDNA回収も技術的問題もなく、遺伝子解析可能な質が保たれている。
以上より、本研究の進捗は概ね順調に進展していると考える。

Strategy for Future Research Activity

引き続き、リンチ症候群の患者へ研究参加の呼びかけを行い、文書による同意取得を進め、研究計画書にしたがって、研究を進める。
また、腫瘍細胞由来のccfDNAを効率よく検出するための技術開発に努める。

Causes of Carryover

本研究では、研究計画通りに研究が遂行できるか否かを判断するために、倫理審査委員会承認後に数例の患者の同意を得、ccfDNAの回収・解析を行ってきた。この解析の結果、本研究が順調に遂行できると判断し、本研究の助成金を申請した。
しかし、その際に購入した試薬が残っていたため、新たに購入する試薬代を節約することができた。
次年度から、遺伝子解析が本格的になるので、未使用分の助成金を次年度に繰り越して、研究を行いたいと考える。

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Published: 2019-12-27  

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