2022 Fiscal Year Annual Research Report
Quantification of microsatellite instability tests improves detection sensitivity of MSI-H
Project/Area Number |
18K07339
|
Research Institution | Research Institute for Clinical Oncology Saitama Cancer Center |
Principal Investigator |
山本 剛 地方独立行政法人埼玉県立病院機構埼玉県立がんセンター(臨床腫瘍研究所), 臨床腫瘍研究所, 副部長 (80384189)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮部 泉 地方独立行政法人埼玉県立病院機構埼玉県立がんセンター(臨床腫瘍研究所), 病院 腫瘍診断・予防科, 研究員 (20800155)
赤木 究 地方独立行政法人埼玉県立病院機構埼玉県立がんセンター(臨床腫瘍研究所), 病院 腫瘍診断・予防科, 科長(兼)診療部長 (30244114)
高橋 朱実 地方独立行政法人埼玉県立病院機構埼玉県立がんセンター(臨床腫瘍研究所), 病院 腫瘍診断・予防科, 研究員 (40743620)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | MSI検査 / NGS / ミスマッチ修復遺伝子 / リンチ症候群 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、胃がん手術症例におけるMMRタンパク質免疫染色(IHC)によるミスマッチ修復機能欠損(dMMR)の判定と、MSI検査による判定の一致率について論文化を行い、投稿した。残念ながら当初予定していたジャーナルではRejectの判定となり、現在次の投稿先へ投稿する準備を行っている。また、本研究課題と関連して、InSiGHT Hereditary Colorectal Cancer/Polyposis Variant Curation Expert Panelに参加し、MMR遺伝子バリアントの評価基準に関わる研究を行っている。この評価基準についても論文としてPublishされる予定である。 研究期間全体としては、NGSを用いてマイクロサテライト領域をシーケンスした結果から、mono-nucleotide repeat領域の長さを測定し、その分布をグラフ化するスクリプトを作成した。データがデジタル化されたことにより、統計処理が容易になり、Fragment解析において肉眼的にMSI-Lと判定されていた症例の中からMSI-Hを疑う症例を検出することができた。この症例は最終的にMSH6遺伝子に病的バリアントを持つリンチ症候群と診断され、本手法の有用性が示された。また、本手法は臨床検査としてISO15189認定を受けて運用されている。さらに発展的な研究として、前述の胃がんの研究やバリアント評価基準の作成に関わる研究を行った。
|
Remarks |
本研究と関連して、InSiGHT Hereditary Colorectal Cancer/Polyposis Variant Curation Expert Panelに参加し、MMR遺伝子バリアントの評価基準に関わる研究を行っている(継続中)。
|