2019 Fiscal Year Research-status Report
原発性胆汁性胆管炎におけるエクソソーム内のmicroRNAを標的とした予後予測
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18K07416
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
野村 貴子 香川大学, 医学部, 協力研究員 (70645415)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
正木 勉 香川大学, 医学部, 教授 (30335848)
坂本 鉄平 香川大学, 医学部, 協力研究員 (30769328) [Withdrawn]
藤田 浩二 香川大学, 医学部附属病院, 助教 (50749421)
森下 朝洋 香川大学, 医学部附属病院, 講師 (60423430)
米山 弘人 香川大学, 医学部附属病院, 助教 (80294750)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 原発性胆汁性胆管炎 / 自己免疫性肝疾患 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでに原発性胆汁性胆管炎(PBC)患者20例の末梢血液からエクソソーム由来のmiRNAを回収・同定していた。 今年度はこれらを用いて計算解析サーバを使用して発現プロファイルの解析を行うこととした。2555分子のエクソソーム内のmiRNAの解析により、それぞれ独立したクラスターを形成するかどうかを検討した。 治療開始直後と1ヶ月後を比較すると、25分子で差異がみられた。ALP及びγ-GTP値によって治療良好群と治療抵抗群に分類した結果では、治療開始1ヶ月後においてクラスターの形成はみられなかった。治療開始1ヶ月後において、サンプル中の年齢中央値未満と年齢中央値以上に分類するとクラスターの形成がみられ、4分子(hsa-miR-940・hsa-miR-1470・hsa-miR-3663-3p・hsa-miR-4632-3p)で差異を確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ALP及びγ-GTPを指標としてPBC治療良好群と治療抵抗群に分類したところ、治療開始1ヶ月後の結果では独立したクラスターが確認されなかった。今年度の結果から年齢の指標を加味することを検討中であり、更なる解析が必要と考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
差異のみられたmiRNAについて、どのようにどの程度発現しているか、リアルタイムPCR法により定量的な解析を行う。また、標的遺伝子予測プログラムのデータベースをを利用して、標的遺伝子の増強もしくは抑制の機序と炎症やアポトーシス、細胞増殖との関連について検討する。
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Causes of Carryover |
当初の予定症例数よりも少ない解析になったため、次年度使用額が生じたものと考えられる。次年度以降に症例数を重ねて検討を行う計画としている。
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