2020 Fiscal Year Research-status Report
シナプス可塑性の個人差評価によるストレス関連疾患の治療反応性予測
Project/Area Number |
18K07459
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Research Institution | National Center of Neurology and Psychiatry |
Principal Investigator |
関口 敦 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 精神保健研究所 行動医学研究部, 室長 (50547289)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | ストレス関連疾患 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究計画では、ストレス関連疾患(PTSD、心身症、摂食障害など)において、疾患横断的に、疾患の枠組みを超えて治療のターゲットとなりえる認知的特徴や心理的指標、行動指標ごとに特異的な脳内情報処理や脳神経回路ダイナミクスの異常が存在するのではないかとの『問い』を設定し、脳画像研究の手法を用いて検証している。具体的には、ストレス関連疾患の疾患横断的な脳画像収集を行い、海馬・扁桃体を基軸とした神経回路の異常が、ストレス脆弱性に関連している可能性を検証している。 2019年度までに、ストレス関連疾患群(PTSD、心身症)および健常群の脳MRIデータ収集は順調に進んでおり、疾患群46例、健常群39例の横断データ収集が完了した。安静時脳活動データを用いた予備的な解析においても、海馬をシードとした機能的脳結合において、疾患群と健常群で差異が認められ、仮説を支持する結果が得られている。 また、刺激方法についての検討をし、シナプス可塑性を誘導するための刺激法として、認知刺激介入を採用した。認知訓練介入による予備的結果であるが、健常者18名の介入効果の個人差と、島皮質を基軸とした機能的結合との神経相関が存在することが示唆されている。シナプス可塑性の個人差をの存在を示唆する結果であった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2020年度は、COVID19の影響により人を対象とした研究が制限され、特に健常群を対象とした研究は自粛することとなり、データ収集が停止していたため。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度も引き続き認知介入以外の方法も引き続き検討をして、シナプス可塑性の個人差の特定を進めていく予定である。COVID19の感染拡大状況及び研究活動への制限をまた、得られた成果の公表を進めていく予定である。
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Causes of Carryover |
2020年度に予定していた実験が、COVID19の影響により実施できなかったため。
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Research Products
(1 results)