2021 Fiscal Year Annual Research Report
Observational study for evaluating associations between frailty, sarcopenia and prognosis in CKD patients
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18K07464
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
内藤 省太郎 東京医科歯科大学, 東京医科歯科大学病院, 准教授 (60584480)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | サルコペニア / フレイル / 末期腎不全 / 透析導入 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、末期腎不全により新規に透析導入となった患者の身体測定、骨格筋量、筋力、歩行速度や活動量、各種バイオマーカー等を測定し、サルコペニア・フレイルの実態を評価し、前向きに観察することにより、合併症(心血管疾患、感染症、悪性腫瘍など)の発症、死亡を評価項目として検討し、本邦での新規透析導入患者におけるサルコペニア・フレイルの頻度を示し、それらと生命予後の関係を明らかにすることを目的としている。主たる研究機関である東京医科歯科大学腎臓内科と、共同研究機関である関連病院腎臓内科における新規慢性維持透析導入患者(血液透析・腹膜透析)を対象とする。登録期間はおよそ1年間として、目標登録患者数は300としたが、実際はCOVID-19により一般入院患者が減少したこと、関連病院での研究の協力を得ることが難しかったことから、2019年より登録を継続し、2022年3月末の時点で117名を登録した。平均年齢は68.6歳、平均クレアチニンは8.64 mg/dLであった。117名中、欠損データの無い研究対象者は89人のうち、Asian Working Group for Sarcopenia(AWGS)によるサルコペニアの基準を満たしたのは24人(27.0%)であった。サルコペニア群と非サルコペニア群で有意差があったのは、年齢、BMI、血清クレアチニン値、推算糸球体濾過量であった。単変量ロジスティック回帰分析で有意にサルコペニアのリスク因子となったのは、年齢、低BMI値と低推算糸球体濾過量であった。多変量解析では、年齢と低BMI値が有意なリスク因子であった。透析導入前の保存期慢性腎臓病患者に対し、サルコペニア合併のリスク因子について検討し、利尿薬、とくにループ利尿薬がサルコペニア合併のリスクであることを示したが、今回の研究では有意なリスク因子とはならなかった。
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Research Products
(1 results)