2019 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
18K07479
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
金高 秀和 東京医科大学, 医学部, 講師 (90385021)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
羽生 春夫 東京医科大学, 医学部, 主任教授 (10228520)
清水 聰一郎 東京医科大学, 医学部, 准教授 (10385031)
高田 祐輔 東京医科大学, 医学部, 助教 (20449193)
平尾 健太郎 東京医科大学, 医学部, 講師 (40516639)
櫻井 博文 東京医科大学, 医学部, 教授 (60235223)
馬原 孝彦 東京医科大学, 医学部, 客員教授 (70266477) [Withdrawn]
佐藤 友彦 東京医科大学, 医学部, 助教 (70421071)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | IMP-SPECT / Alzheimer病 / レビー小体型認知症 / Cingulate Island Sign |
Outline of Annual Research Achievements |
糖尿病性認知症との鑑別が必要なレビー小体型認知症(DLB)および、アルツハイマー病(AD)についての画像解析法について研究を行った。 国際DLB診断基準(2017)では、支持的バイオマーカーとしてFDG-PETでのCIS(Cingulate Island Sign)が採用されている。そして、他施設(今林らBrain Nerve. 2018 Aug;70(8):879-888.)の研究で、脳血流ECD-SPECTでもCISを評価できると報告されている。そこで我々は、IMP-SPECTにおけるCISを評価した。SEEのtemplate VOIを用いて、分母となるVOI-1を、楔前部、Broadmanの17野(一次視覚野)、18野(二次視覚野)、19野(視覚連合野)、39野(角回)の主に後頭葉に、分子となるVOI-2を、後部帯状回に設定した。各VOI内のカウント比をCIScore(=VOI-2/VOI-1)として採用した。 対象は当院物忘れ外来を受診したMild cognitive impairment(MCI) 、AD 、DLB で、検討を行った。CIScoreは、MCI 0.87、AD 0.85、DLB 0.89で、AD群は他2群と比較して、有意に低かった。DLB群とMCI群では有意差は認めなかった。ADとDLBにおいて、CISは高い鑑別能を有する可能性が示唆された。MCIでは、後部帯状回の血流低下がそれほど高度ではないため、CISでは検出しにくくなると考えられた。また、DLBではcommon formが増えるため、CISの診断精度が落ちたとも推測された。今後の検討課題として、DLBでのサブ解析(症状別、年齢別など)の検討によって、CISが高くなる一群の傾向を明らかにするべきと考えられた。 以上の研究成果を学会で報告を行った。関連演題の座長を担当した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
レビー小体型認知症の画像的特徴を明らかにすることで、今後の認知症診断がより正確になると期待できるようになった。 前項の研究結果は、学会報告を行うとともに、学術論文として投稿中である。
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Strategy for Future Research Activity |
糖尿病性認知症(DrD)は糖尿病(DM)を伴う認知症の約10%を占めると推定され、今後の患者数が増加することが予想されている。 しかしながら、DrDの背景病理は単一では説明できないため、画一的な治療法は未だ確立されていない。レビー小体型認知症の画像解析研究結果を参考に、臨床兆候とバイオマーカ-の関連を明らかにすることで、DrD診断の一助となりうる可能性がある。これをもって引き続き、従来の研究を発展させ、DrDの有効な治療法を探索することを目的とする。 今後は、特にDM併存のAlzheimer病と、DrDの異なる機序に着目して、研究を行う方針である。
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Causes of Carryover |
今後の論文投稿と、学会参加のための費用として予定している。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] Classification of Clinically Diagnosed Alzheimer's Disease Associated with Diabetes Based on Amyloid and Tau PET Results.2019
Author(s)
Takenoshita N, Shimizu S, Kanetaka H, Sakurai H, Suzuki R, Miwa T, Odawara M, Ishii K, Shimada H, Higuchi M, Suhara T, Hanyu H
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Journal Title
J Alzheimers Dis.
Volume: 71
Pages: 261-271
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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