2018 Fiscal Year Research-status Report
Peripheral blood-derived mononuclear cells preconditioned by oxygen-glucose deprivation promote functional recovery in ischemic stroke
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18K07493
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
金澤 雅人 新潟大学, 脳研究所, 講師 (80645101)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
下畑 享良 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 教授 (60361911)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 末梢血単核球 / 脳梗塞 / 脳虚血 / 血管内皮増殖因子 / 血管新生 / 神経軸索進展 |
Outline of Annual Research Achievements |
脳虚血後,外因性単核球投与にて脳実質内に移行するか,局在を確認し,血管新生,シナプス形成を明らかにする目的で実験を実施した. すでに確立した「ラット塞栓糸脳梗塞再還流モデル」と末梢血から分離した単核球を用いて,低酸素低糖(OGD)刺激有と刺激なしの細胞投与を行った.細胞投与は,脳虚血7日後に行った.慢性期の運動機能の解析として,30度の角にラットを置き,どちらに回るかを評価するコーナーテスト(運動麻痺および視空間認知障害,感覚障害を反映する)で実施し,虚血前,虚血1日,3日,7日,14日,21日,28日の機能を評価した.OGD刺激を加えた単核球細胞を投与した群では,無治療群,刺激なし単核球細胞投与群と比べて,脳虚血後3週間後,有意な機能改善を認めた. 投与単核球の局在を明らかにするためGFPマウス由来の初代細胞を準備し,細胞投与3日後,投与21日後に免疫染色サンプルを作成し,脳内の局在を共焦点レーザー顕微鏡で観察した.脳内脳梗塞周辺にGFP陽性細胞を認め,投与細胞は,脳内に移行していることが分かった. 細胞投与21日後(虚血28日後)に,血管新生マーカーCD31を用いて血管新生,軸索マーカーSMI31を用いて神経軸索の伸展を,共焦点レーザー顕微鏡にて評価し,3D解析ソフトIMARISで定量した.OGD刺激を加えた単核球細胞を投与した群では,無治療群,刺激なし単核球細胞投与群と比べて,細胞投与21日後(虚血28日後),有意に血管新生,神経軸索進展を認めた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
実験遂行が順調だったため.
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Strategy for Future Research Activity |
予定通り,推進する.
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Causes of Carryover |
競争的外部獲得資金を獲得したため,科研費の一部は次年度に持越しした.平成31年度の計画では,試薬代を様々必要とする.繰り越した予算を用いて,十分な検討を進めたい.
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Research Products
(5 results)