2019 Fiscal Year Research-status Report
The relationship between psychiatric and behavioral pathophysiology in argyrophilic grain disease and progressive supranuclear palsy: a clinicopathological study
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18K07559
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
横田 修 岡山大学, 医学部, 客員研究員 (60379732)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寺田 整司 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 准教授 (20332794)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | タウ / Granular/fuzzy astrocyte / 嗜銀顆粒 / 進行性核上性麻痺 / アルツハイマー病 / アストロサイト / PART |
Outline of Annual Research Achievements |
嗜銀顆粒病(AGD)26例,進行性核上性麻痺(PSP)10例の前頭葉,尾状核,被殻,扁桃核におけるタウ陽性(AT8陽性)granular/fuzzy astrocyteの半定量評価が終了した.その結果,この二つの疾患の間では病変の形態的な移行がある事と分布が異なることが示唆された.疾患特異性をより明らかにするため,タウオパチーとしてアルツハイマー病(AD)20例,皮質基底核変性症7例,Globular glial tauopathy2例,石灰化を伴う瀰漫性神経原線維変化病5例,Pick病3例,タウ遺伝子変異を有する前頭側頭葉変性症1例,脳炎後遺症1例,筋緊張性ジストロフィ4例を検討した.更に非タウオパチーとして,多系統萎縮症3例,TDP43陽性封入体を有する前頭側頭葉変性症3例,筋萎縮性側索硬化症4例,FUS陽性封入体を有する前頭側頭葉変性症3例,ハンチントン病1例,歯状核赤核淡蒼球ルイ体萎縮症4例についても同様の評価を行った.また、非タウオパチー群の中でPrimary age-related tauopathy (PART)の定義を満たす症例群をPART群として解析した.その結果GFAの分布はAGD,PSP,AD,PARTのそれぞれで異なる特異な分布を呈していた.全105例を対象に、各部位におけるGFAの出現に関係する因子を明らかにするために,死亡時年齢,AD病理,PSPの有無,AGDの有無を独立変数として多変量解析したところ、全ての部位においてPSPとAGDはGFA出現に関係し,そのオッズ比は前頭葉,尾状核,被殻ではPSPの方がAGDより大きく,扁桃核においてのみAGDの方がPSPより大きかった.AGD例ではAGDステージの進行とともに各種の抗タウ抗体,抗ユビキチン抗体,抗p62抗体,Gallyas染色陽性病変が増加していた,AGD例とPSP例についてタウイムノブロットで、病変の種類に関連したバンドが観察された.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究開始時に予定していた実験と評価は8割以上終了しているため.この結果の分析に基づいて学会発表と論文発表を行う.論文執筆も進行している。
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Strategy for Future Research Activity |
学会発表は6月の神経病理学会に演題を提出している.英語論文発表の準備も同時に行っており,完成次第投稿する.
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Causes of Carryover |
物品費の使用額が当初見込みより少額で済んだため7,842円余った。次年度に論文校正料として使用する。
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