2018 Fiscal Year Research-status Report
Elucidation of the neural mechanisms regarding fMRI neurofeedback for chronic pain
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18K07561
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
吉野 敦雄 広島大学, 医歯薬保健学研究科(医), 特任講師 (90633727)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 慢性疼痛 / ニューロフィードバック |
Outline of Annual Research Achievements |
【本研究の概要】 まず健常者においてfMRIニューロフィードバック法を行い、制御可能性および安全性の確認を行う。研究の説明・同意が得られた後、無作為に標的脳領域またはシャム領域にそれぞれ割り付ける。評価項目は行動指標としての認知・注意課題の成績変化や、反芻に関する変化、後部帯状皮質を含めた脳内ネットワークの活動変化について確認する。健常者においてfMRIニューロフィードバック法を確立した後、慢性疼痛患者に対して施行する。研究の説明・同意が得られた後、無作為に標的脳領域またはシャム領域にそれぞれ割り付ける。fMRIニューロフィードバック法施行による認知・注意課題の成績や疼痛症状、反芻、不安・抑うつ、脳内ネットワークの活動変化を確認し、fMRIニューロフィードバック法による効果を検証する。 【平成30年度】 当院で行っているニューロフィードバック法の介入に参加し、慢性疼痛に対する同治療の可能性について検討中である。それらと関連した慢性疼痛のメカニズムに関する論文について国際誌に現在2報投稿中である(現在Revision中)。具体的には慢性疼痛の心理療法の改善には感情の改善が重要であること、嫌悪刺激を用いた強化学習課題においてある性格傾向が今回の学習課題に影響を与えていること、さらにそれらについて脳内メカニズムとして解明することができた。これらの結果については将来的なニューロフィードバック法の確立に役立つものであると考える。来年度も引き続き検証を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
おおむね順調にデータを蓄積しており、またその一部の内容を国際誌に2報投稿することができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、データの蓄積を継続する。またニューロフィードバックに関する知見を深めていき、慢性疼痛への治療介入を目指す。
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Causes of Carryover |
研究費を次年度に一部繰り越し、平成31年度の早い時期に平成30年度分の研究の一部であるニューロフィードバック法に関連する疼痛研究に用いることにした。
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Research Products
(8 results)