2021 Fiscal Year Research-status Report
青年期の抑うつ症状と社交不安症状に関する包括的、縦断的検討
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18K07583
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
朝倉 聡 北海道大学, 医学研究院, 准教授 (30333602)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 青年期 / 抑うつ症状 / 社交不安症状 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度は、大学入学時の人格特性の評価としてTemperament and Character Inventory (TCI)、全般的な精神症状の評価としてK10を施行し、大学保健センターを受診時にK10、抑うつ症状の評価としてPatient Health Questionnaire (PHQ-9)、社交不安症状の評価としてLiebowitz Social Anxiety Scale(LSAS)、肯定的および否定的なライフイベントの評価としてLife Experience Survey(LES)が施行された251例のうち、大学入学時にK10が15未満の精神医学的問題がないと考えられた143例について検討した。 PHQ-9及びLSASから、社交不安症とうつ病併存群26例、社交不安症群19例、うつ病群46例、健常群37例の4群に分けられた。4群で男女比、受診時年齢、入学から受診までの期間に有意差はなかった。LESでの6ヶ月以内の否定的なライフイベントは、うつ病群で健常群と比較し優位に高かった。LSASを目的変数とし、TCIでの損害回避(harm avoidance: HA)、自己志向(self-directedness: SD)、LESでの6ヶ月以内の肯定的ライフイベント、否定的ライフイベントを説明変数として重回帰分析を行ったところ、HAと肯定的なライフイベントが優位であった。PHQ-9を目的変数とし、HA、SD、LESでの6ヶ月以内の肯定的ライフイベント、否定的ライフイベントを説明変数として重回帰分析を行ったところ、HA、肯定的なライフイベント、否定的ライフイベントが優位であった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
大学入学時の人格特性の評価としてTCI、抑うつ症状の評価としてPHQ-9、全般的な精神症状の評価としてK10、微弱な精神病様体験の評価としてPRIME Screenについては、継続してデータを集積中である。大学保健センターを受診した学生に対しては、PHQ-9にて抑うつ症状の評価、LSASにて社交不安症状の評価を行い、同時にK10により全般的な精神症状の評価、Rosenberg’s Self-Esteem Scale (RSES)にて自尊心・自己効力感の評価、LESにより肯定的および否定的なライフイベントの評価、Beck Hopelessness Scale (BHS)にて絶望感の評価を行っており、これらについても、継続してデータを集積する。データベースの構築がやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
データベースを構築し、大学保健センター受診学生についての抑うつ症状、自尊心・自己効力感、絶望感、社交不安、ライフイベント等のデータを蓄積し、大学入学時の抑うつ症状、人格特性等のデータとあわせた解析を行う。
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Causes of Carryover |
今年度は、データ収集、データ入力、解析のための人件費・謝金が発生しなかった。また、データベースの構築がやや遅れているため、次年度はこれに関する費用としても使用する。
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Research Products
(11 results)