2018 Fiscal Year Research-status Report
ウエアラブルセンサーを用いた思春期うつ状態の早期発見
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18K07591
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
小野 靖樹 金沢大学, 附属病院, 助教 (00507064)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
辻口 博聖 金沢大学, 医学系, 特任助教 (00723090)
中村 裕之 金沢大学, 医学系, 教授 (30231476)
山村 崇尚 金沢大学, 附属病院, 特任助教 (40754594) [Withdrawn]
廣澤 徹 金沢大学, 附属病院, 助教 (80645127)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 自律神経系 / 加速度計 |
Outline of Annual Research Achievements |
16 人のボランティアに研究参加をいただいた。心電図より得られた自律神経機能については、数名は心電図の乱れが大きく解析が困難であったが、残りのケースについては夜間の自律神経系の回復を確認できた。その他の心理検査、加速度計のデータについては、特に問題なくデータが得られた。軽度のADHD傾向や、抑うつ、不安は認めるものの、実際の加速度計で睡眠潜時の延長や、睡眠効率の低下は認めず、自律神経の夜間の回復も良好であった。また心理検査では問題はないものの、全般的に睡眠時間が7時間未満のものも少数ではなかった。中学生の時点ではまだ、携帯が普及しておらず、ネット依存、スマホ依存を満たすものは認めなかった。しかしネット依存傾向と睡眠潜時には相関関係を認め(p=0.047)、ネット依存傾向が強いものほど、睡眠潜時が延長し、眠りにつくのが遅かった。さらに有意差は得られなかったが(p=0.051)、ネット依存が強いものほど、夜間の自律神経の回復の目安であるLnHFが低下傾向にあった。今後はケースを増やし性差を検討していく予定である。また外来の起立性調節障害と今回の健常群と自律神経の回復の程度を比較すると、起立性調節障害では、LnHFは低下していたが、健常群との有意差は認めなかった。健常者でのばらつきが大きいこと、起立性調節障害の病態を反映した違いを考慮していないことも関係していると推測された。また過眠症では日中の運動量が減少し、臥床時間が増えているが、内服治療により覚醒度が改善し、運動量も増え、睡眠時間が短縮していることが判明した。ウエアラブルセンサーの臨床的な有効性を確認できた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
予想以上に研究への参加者が少なく難渋している。早朝の起立試験、1日ウエアラブルセンサーを装着するため抵抗感があるのかもしれない。
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Strategy for Future Research Activity |
中学校2校を訪問したが、予想以上に参加者が少なく、今後も父兄も含めて検査を周知し、その利点を理解いただき、研究への参加を促していきたい。 また中学校1,2年生を対象にしていたので、今後は3年生あるいは小学校5,6年生も対象として検討していく。
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Causes of Carryover |
参加者が予想を下回り、謝金や追加の機器の購入をしなくても済んだため。
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