2020 Fiscal Year Annual Research Report
Involvement of abnormal protein aggregation and inflammation in neurodegenerative processes of dementia
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18K07598
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
田中 稔久 大阪大学, 医学系研究科, 招へい教授 (10294068)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 康治 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (40775318)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | タウ / 認知症 / 炎症 |
Outline of Annual Research Achievements |
内因性アポトーシス抑性因子IAPs (X- inhibitor to apoptosis proteins)とタウ蛋白、TDP-43、ジペプチドリピート蛋白との相互作用を検討し、両者が結合すること、切断型のタウおよびTDP-43を凝集させたサンプルにもIAPsが結合することを確認された。さらに、in vitroにおける凝集体にIAPsの一つであるcIAP1を結合させたものにCaspase-1を添加したところ、Caspase-1はこれと結合し、自己切断(活性化)することが確認された。そして、これらのプロセスはIAPsと結合基質とのあいだの結合阻害剤を添加することで、ブロックされた。そこで、タウ高発現培養細胞HEK293TにGST-Tag付き cIAP1を発現させ、グルタチオンカラムにて回収したところ、結合蛋白にタウが存在することがウエスタンブロットにより確認された。さらに、このタウ高発現培養細胞HEK293Tにシードとして試験管内で重合されたリコンビナントタウ蛋白(ΔMet(2-441))をLipofectaminにて細胞内に導入し、細胞内で重合を加速させたところ、細胞内の凝集体にcIAP1/2およびCaspase-1が凝集体に取り込まれていることが確認された。以上より、細胞内におけるタウの凝集が炎症反応を起動させる可能性が示唆された。
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Research Products
(5 results)