2022 Fiscal Year Research-status Report
rTMSによる顕著性回路を介したアンヘドニアの治療メカニズムの解明
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18K07612
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
小高 文聰 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (10349582)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松田 勇紀 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (10726540)
鬼頭 伸輔 東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (20406987)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 治療抵抗性うつ病 / rTMS / default-mode network / salience network / 島皮質 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は昨年度に引き続き、rTMS前後の治療抵抗性うつ病患者のMRデータ取得を継続し、予備解析を進めた。現在のところ20例のデータ取得を終了しており、予備解析を行っている。機能的結合度の解析ツールであるCONNを用いた、少人数のアドホック解析では、0週と6週のdefault mode networkでは左の前/後島皮質の機能的結合の低下が、salience networkでは左線条体から島皮質にかけての機能的結合が低下する傾向が認められたが有意な群間差は認めなかった。この点について例数を増やし検討する必要があったが、前処理の過程で安静時機能的MRI(rs-fMRI)のblood oxygenation level dependent(BOLD)データにおいて、DICOM画像データの治療前後の位相画像の分割方法がうまく処理ができておらず、ボリュームデータが不完全になっていることが判明した。そのため、DICOMデータの管理ツールを変更し、Quality controlを再度行った後、dcm2bidsを用いたシェルスクリプトを作成し、Brain Imaging Data Structure(BIDS)に準拠した形のデータセットを再度作成した。このデータセットから収集したniftiファイルをもとに、再度CONNによるtriple network modelを中心としたアドホック解析を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
データセットの作成段階で問題が生じ、再解析となっている。 先行研究からは頑健な結果を示すには25-30例程の例数が必要であるがまだ達していない。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度も引き続き、例数を増やす方針とする。 再解析に関しては、前期でアドホック解析を終了させる。
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Causes of Carryover |
頭部MRIの撮像料の支払いが遅れているため。 当初計画していた人数に満たず、最終年度もデータ取得を継続するため。
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