2018 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
18K07634
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
廣岡 昌史 愛媛大学, 医学部附属病院, 准教授 (30432785)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | シミュレーションシステム / 肝細胞癌 / ラジオ波焼灼術 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度の研究計画としてRFAを行う前に焼灼範囲を予測するE-fieldでの予測領域が実際の焼灼範囲と相似しているかどうかを解析することとした。E-fieldでの予測焼灼範囲の体積、長径、短径を計測し、RFA後のCTで得られた実際の焼灼範囲の体積、長径、短径を計測し比較検討した。さらにStrain elastography、shear wave elastographyを使用して線維量、脂肪量、炎症のマーカーなどを測定し、予測焼灼範囲と実際の焼灼範囲の乖離の原因となるか否かを解析することとした。いずれも高い相関関係にありE-fieldが焼灼シミュレーションに活用できることを証明した。さらにこれらの焼灼範囲に寄与する因子を解析した。Strain elastography、shear wave elastographyによる線維量、脂肪量、炎症のマーカーなどを多変量解析したが、線維量などにその傾向は出るものの大きく影響はしないことが明らかになった。E-fieldでの予測焼灼領域は実際の焼灼領域をおおむね反映していることが明らかになった。性、年齢、血圧、身長、体重、血液検査値なども解析したが同様に影響する因子は統計学的には見られなかった。次年度以降では遠隔診療システムでの活用を目標としている。施設間でのテレビ会議システムなどを通じてシミュレーションを行うことを目標としているが、その基盤となるネットワークについては整備され使用可能な状況にした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度の研究計画として設定したものとほぼ同じ内容で進捗できている。
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Strategy for Future Research Activity |
症例数を蓄積し十分なエビデンスを確立するようにしたい。また病院間での症例検討を行い施設間でのシミュレーションを行いたい。
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Causes of Carryover |
研究全体の進捗は概ね予定通りに進んでいるものの、研究を報告可能な状態には達していないため当初予定していた発表のための旅費などを次年度以降に繰り越したいため。
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