2020 Fiscal Year Research-status Report

The investigation of right ventricular function in patients with lung transplant patients using FDG-PET and MIBG scintigraphy

Research Project

Project/Area Number	18K07653
Research Institution	Fukuoka University
Principal Investigator	長町茂樹福岡大学, 医学部, 教授 (40180517)
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha)	白石武史福岡大学, 医学部, 准教授 (10216179) 野々熊真也福岡大学, 医学部, 助教 (20773229) [Withdrawn] 平塚昌文佐賀大学, 医学部, 講師 (90369017)
Project Period (FY)	2018-04-01 – 2022-03-31
Keywords	肺移植 / FDG-PET / SUVmax / 右心室不全 / 非移植肺容積 / MIBG
Outline of Annual Research Achievements	計22名の慢性呼吸不全で肺移植が施行された患者を対象に肺移植前後でFDG-PET/CT検査によるモニタリングを行った。心室負荷の指標として右室心筋と左室心筋にVOIを設定しSUVmaxを測定した。また右室心筋/左室心筋のSUVmaxの比（R/L ratio）を求めた。15例の非呼吸器疾患を正常コントロールとした。肺移植前では右室心筋のSUVmaxは2.84±0.51、R/L ratioは0.57±0.24であり、肺移植後は2.04±1.27、R/L ratioは0.51±0.14であった。正常コントロールでは右室心筋のSUVmaxは1.96±0.75 で R/L ratioは 0.52±0.28であった。治療後では両指標ともに有意に低下した。また両指標ともに移植前では正常コントロールよりも高値であったが、移植後では有意差が無かった。平均値であるため全症例ではないものの、平均的に右室負荷が慢性呼吸不全状態であるものと思われる。肺移植治療により改善することをFDG-PETCTを用いることで定量的に明らかにした。 MIBG心筋シンチに関してはコロナ対策の影響もあり、症例数が少ないが、治療後3ヶ月ではいずれも心臓交感神経指標は正常範囲であり、肺移植の効果として改善した可能性がある。術前後の症例がなく、今年度に可能であれば追加デ－タを得たい。これらについて令和元年の日本核医学会総会（オンサイト）、令和元年の米国核医学会で報告した（Web)。今年もWeb開催の米国核医学会で追加報告の予定である。
Current Status of Research Progress	Current Status of Research Progress 3: Progress in research has been slightly delayed. Reason 慢性呼吸不全で福岡大学病院で肺移植が施行された患者を対象に肺移植前後でFDG-PET/CTによるモニタリングを行った。心室負荷の指標として右室心筋と左室心筋にVOIを設定しSUVmaxを測定した。また右室心筋/左室心筋のSUVmaxの比（R/L ratio）を求めた。15例の非呼吸器疾患を正常コントロールとした。肺移植前では右室心筋のSUVmaxは2.84±0.51、R/L ratioは0.57±0.24であり、肺移植後は2.04±1.27、R/L ratioは0.51±0.14であった。正常コントロールでは右室心筋のSUVmaxは1.96±0.75 で R/L ratioは 0.52±0.28であった。治療後では、SUVmax、R/L ratioの両指標ともに有意に低下した。また両指標ともに移植前では正常コントロールよりも高値であったが、移植後では有意差が無かった。平均値であるため全症例ではないものの、平均的に右室負荷が慢性呼吸不全状態であるものと思われる。肺移植により改善することがFDG-PETCTを用いることで定量的に確認する事が出来た。 MIBGに関しては症例数が少ないが、治療後ではいずれも正常例であり、肺移植に伴い改善した可能性がある。今年も米国核医学会で成果を報告予定である。
Strategy for Future Research Activity	昨年までの研究結果をまとめるとともに、MIBG検査に関してはデ－タが揃っておらず追加検査の予定である。コロナ対策中で予定検査が難しいが、可能な限り検査を追加する。また解析法に関しても心筋糖代謝容積、糖代謝量について精度を高める
Causes of Carryover	検査予定患者が、コロナ禍の影響で入院の遅れがあり、予定年度中の計画履行が出来なくなりました。2021年度に延期することで研究履行する予定です。