2020 Fiscal Year Annual Research Report
Development of diagnostic method for breast cancer axillary lymph node micrometastasis by three-dimensional ultrahigh-frequency contrast ultrasound
Project/Area Number |
18K07662
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
高澤 千晶 東北大学, 医学系研究科, 非常勤講師 (60623189)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 聡子 東北大学, 大学病院, 助教 (30815957)
高瀬 圭 東北大学, 医学系研究科, 教授 (60361094)
伊藤 康一 東北大学, 情報科学研究科, 准教授 (70400299)
森 菜緒子 東北大学, 大学病院, 助教 (90535064)
李 麗 東北大学, 医学系研究科, 非常勤講師 (90769960)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 乳癌 / リンパ節転移 / 造影超音波 |
Outline of Annual Research Achievements |
乳癌腋窩リンパ節転移は,転移巣の大きさが2mm以上の粗大転移と2mm未満の微小転移に分けられている.粗大転移に比べ,微小転移は予後良好である(Cancer 1983;52:1551-7).粗大転移の治療は,腋窩リンパ節郭清や全身化学療法を行うことが一般的であるが,微小転移(症例数は転移群全体の1/3程度を占める)は,腋窩リンパ節郭清を省略しても術後補助療法(薬物療法,放射線療法)が行われれば,予後は変わらないということが示された(ASCOSOG Z0011試験).微小転移なのか粗大転移なのかを判別することが,適切な治療の選択,患者のQOLを保つ上で重要である.我々はマウスを使った基礎研究でリンパ節微小転移では周囲正常リンパ節組織に比べ血管密度が低いため,造影効果が低く,造影されない領域(perfusion defect)に見えることを確認した.臨床乳癌症例でも6.5MHz2Dプローブによるマイクロバブル造影超音波を施行し,リンパ節微小転移が基礎研究同様有意にperfusion defectを呈することを確認した.本研究では,初期経験を踏まえた学術的問い,perfusion defectが本当に微小転移部と一致するのかどうかを,術中造影超音波を行い確認した.非転移群では転移群に比べ,リンパ節が均一に強く造影された.転移群では非転移群に比べ,造影効果の低下した部位をリンパ節内に認め,リンパ節内の造影効果は不均一であった.CD34による免疫染色では,転移巣では血管密度の低下が確認された.
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