2019 Fiscal Year Research-status Report
PETを用いた変時性不全における心臓交感神経pre-synapse機能の研究
Project/Area Number |
18K07686
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
後藤 利彦 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 講師 (50596905)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 変時性不全 / PET / 心臓交感神経 |
Outline of Annual Research Achievements |
変時性不全とは、身体活動に対して心臓が心拍数を適切に調節できなくなってしまう病態のことである。その存在は運動耐容能の低下、すなわちQOL低下に直結する。加えて、心血管死および全死亡の独立した予測因子でもあるため、そのメカニズム解明は急務である。本研究は、従来関連が示唆されている変時性不全と心臓交感神経との関連を心臓PETを用いて調査研究することで、変時性不全の治療戦略の基盤確立に貢献することを目的としている。具体的には、ノルエピネフリンアナログであるC-11 hydroxyephedrine (HED) を用いた心臓PET検査により、心臓交感神経のpre-synapse機能を定量する。なお、11C-HEDの心筋への取り込みは心筋局所血流量に依存する。そのため、13N ammonia PETを同時に実施することで心筋局所血流量の定量を行う。
令和元年3月に名古屋市立大学病院の医学系臨床研究倫理委員会の承認を得たのち、本研究におけるPET実施施設である名古屋市総合リハビリテーションセンター倫理委員会の承認を得た。態勢が整ったところで、令和元年6月に第1例目のPET撮像を行った。その後は、順調なペースで症例をつみあげ、令和元年度で6例のPET撮像を施行した。今後、症例をさらに積み増し、解析を行っていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初、特定臨床研究に該当するか否かが明確になるまで、研究開始に至らなかったため、初年度は予定より遅れたが、昨年度は順調に経過している。
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Strategy for Future Research Activity |
研究開始後は、予定通りの進行となっている。今後もこのペースを維持しながら研究を遂行していく予定である。
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Causes of Carryover |
(理由)初年度の遅れが影響しているため。 (使用計画)研究開始後は予定通り進行している。
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