2019 Fiscal Year Research-status Report
グリオーマのSynthetic MRIデータを用いたAIとテクスチャ解析
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18K07692
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
尾崎 裕 順天堂大学, 医学部, 教授 (60233516)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀 正明 順天堂大学, 医学部, 客員准教授 (40334867)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | synthetic MRI / 3D-QALAS / 脳腫瘍 / AI |
Outline of Annual Research Achievements |
3D-QALASで得られる定量値を1.5T Philips機にての基礎的検討を行った。T1, T2, プロトン密度において、既知の値をもつファントムと得られた値はよく合致し、また高いrepeatabilityを有していた。健常者脳でのT1, T2, プロトン密度、ミエリン量は、高いrepeatabilityを有しており、文献報告値とも合致していた。ミエリンマップに関しては、他の手法で得られるものと比較的良く合致していた。synthetic MRIでは従来法と異なり臨床で撮像されるT1強調像、T2強調像、FLAIR像も取得できるため、synthetic MRIでミエリンマップを撮像できると臨床導入しやすい。これらの結果は3D-QALASを開発しているSynthetic MR社に報告した。今後も順次協力していく。また、3D-QALASの3T GE機ではcompressed sensingによって高速撮像(1mm isotropic, 約6分)も達成し、ファントム、健常者、及び患者にて撮像を行い、画像解析中である。今後、臨床撮像としてはcompressed sensingを用いた3D synthetic MRIを使用し、各種脳腫瘍症例を集積していく。また、Deep learningを用いて3D-QALASデータから血管画像を作成することに成功した。3D-QALASの臨床導入への道がさらに開けたと考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
Synthetic MRIシークエンスを導入し、撮像を開始した。基礎的検討について、論文投稿中。
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Strategy for Future Research Activity |
脳腫瘍の患者をSynthetic MRIにて撮像開始した。また、AI使用可能な機器も導入済であり、下地は整っている。
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Causes of Carryover |
本年度はデータ集積がまだ少なかったため、解析のための人件費を使用しなかった。データ集積が進めば人件費として使用する。コロナウイルスの影響で、3月の神経放射線学会も中止となった。
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