2018 Fiscal Year Annual Research Report
新たな動脈コイル塞栓法の開発:側孔付きカテーテル併用バルーン制御下圧縮留置法
Project/Area Number |
18K07715
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
大内 泰文 鳥取大学, 医学部附属病院, 准教授 (40304224)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矢田 晋作 鳥取大学, 医学部, 講師 (50602364)
足立 憲 鳥取大学, 医学部附属病院, 助教 (80620921)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 動脈塞栓術 / コイル塞栓術 / 血流改変 |
Outline of Annual Research Achievements |
止血や血流改変に対する塞栓術に近年2本のバルーンカテーテルを用いたdouble balloon assisted coil embolization(double-BACE)の有用性が報告されているが、手技の煩雑さなどの問題がある。そこで側孔付き5Frカテーテル併用ダブルバルーン制御下コイル圧縮留置法(improved double-BACE technique)の発想に至った。平成30年度は側孔付き5Frバルーンカテーテルの開発を目的とした。 結果) ①側孔作成法:5Frバルーンカテーテル先端より20G金属針を挿入してカテーテル保護の後、メス刃で任意の径の側孔作成が可能であった。 ②側孔サイズ: 5Frバルーンカテーテルに対しバルーン後端より4cmの位置に、2mm、2.5mm、3mmの側孔をそれぞれ別のカテーテルに作成した。1.8Frマイクロバルーンカテーテルは、2mmの側孔では通過せず、2.5mm及び3mmの側孔で通過が確認でき、2.5mm以上の側孔が必要であることがわかった。 ③ 血管モデルにおけるimproved double-BACE techniqueの検証:内径6mmの血管モデルに対する2.5mm側孔付5Frバルーンカテーテルでの検証では、1.8Frマイクロバルーンカテーテルの側孔通過性は良好であった。8mm径35cm長のマイクロコイルを用い、5Frバルーンカテーテル及び1.8Frマイクロバルーンカテーテル閉塞下コイル塞栓術を、両バルーン距離2cm及び1cmで行ったが、1cmの方がコイル圧縮は良好であった。いずれの塞栓においてもコイルの逸脱、バルーンの逸脱は認めなかった。血管モデルにおいてimproved double-BACE techniqueは実行可能な手技であることが確認された。今後VERの検討、動物実験モデルでの検証、カテーテルの耐久性の検討が必要である。
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