2018 Fiscal Year Research-status Report
Influence of high concentrated oxygen inhalation on cerebral blood flow during higher brain functioning
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18K07723
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
白川 崇子 首都大学東京, 人間健康科学研究科, 教授 (40218045)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
畑 純一 公益財団法人実験動物中央研究所, ライブイメージングセンター, 研究員 (00568868)
酒井 晃二 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (20379027)
関根 紀夫 首都大学東京, 人間健康科学研究科, 准教授 (70295434)
松浦 勉 群馬大学, 大学院理工学府, 准教授 (80181692)
古川 顕 首都大学東京, 人間健康科学研究科, 教授 (80199421)
山田 惠 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80315960)
岡野 ジェイムス洋尚 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (90338020)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | fMRI / NIRS / 高次脳活動 / 酸素吸入 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、高次脳活動中、高濃度酸素吸入が脳血液の分布にどのような影響を及ぼすか NIRS/fMRI同時データ収集を行い解析することである。 24人の正常ボランティアに対しNIRSとfMRI 同時データ収集を行った。30秒コントロール + 90秒 一桁計算(30秒 room air + 60秒 5 リットル/分 酸素吸入)は、研究計画通りに実行した。24人の正常ボランテイアは、平均年齢21.0歳(20~27歳)、男性4人/女性20人、高校で数学3履修あり20人/なし4人、右利き21人/左利き3人、そろばん塾経験あり2人/なし22人である。酸素吸入によって、脳活動領域の血液量はさらに増加し、非活動領域の血液量は減少した。男女差、利き手の差があり、一定の傾向があった。 日本医学放射線学会学術集会(総会、秋季大会)、日本放射線科専門医会ミッドサマーセミナー、CIRSE 2018(Cardiovascular and Interventional Radiological Society of Europe)、RSNA 2018(Radiological Society of North America)、SAMI 2018 (Society of Advanced Medical Imaging)に参加して、新しい情報を得た。主に、fMRIとAIの情報である。NIRSの発表はなく、新規性が高いと確認した。研究チームは、東京(5人)京都(2人)、群馬(1人)に在住で、京都で4回、東京で4回ミーティングを行った。 研究成果は、第28回保健医療学会(2018年10月6日東京)で「高次脳活動中の高濃度酸素吸入による脳血流量変化:NIRSによるデータ収集」発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
倫理申請書の承認どおりにボランティアをリクルートし、実験計画どおりにデータ収集している。 しかし、研究代表者が所属する大学の男女比は1:1にもかかわらず、女性のボランティアが多かった。
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Strategy for Future Research Activity |
現在、倫理申請書の承認どおりにボランティアをリクルートし、実験計画どおりにデータ収集しており、変更なく研究を進める予定である。 2018年度のデータから高次脳活動中の脳血流量の分布に男女差があると推測するが、解析には男性ボランティアのデータを増やす必要がある。データ収集の時間帯の調整など工夫して男性ボランティアを増やす努力をする予定である。
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Causes of Carryover |
研究実施施設のMRI委員会で、MRI使用料を支払わなくても使用できると決定されたため(2018年4月)、その他の支出に予定していたMRI使用料が不要になった。資料整理にアルバイトを雇う予定だったが、研究代表者および研究分担者で資料整理を行ったため、人件費が不要になった。研究代表者と研究分担者は、東京、京都、群馬に在住している。しかし、種々の学会で上京する機会を利用してミーティングを開催したため、旅費を節約した。 次年度使用額216,309円は、2019年度直接経費900,000円と合計して、物品費316,309円、 旅費680,000円、人件費・謝金100,000円、その他20,000円として使用する予定である。
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