2018 Fiscal Year Research-status Report
CFD解析を用いた球状塞栓物質の動態シミュレーション
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18K07726
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
三浦 寛司 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (20607593)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 球状塞栓物質 / CFD解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
球状塞栓物質の動態をシミュレーションをする方法について検討した。流体力学の関連学会に参加し、血管内の流れのシミュレーションや可視化について、最先端の方法論について情報を収集した。流体力学の専門家と打ち合わせを行い、実際に使用するソフトウェアの検討をおこなった。今後、シミュレーションをする解析環境を構築し、多血性腫瘍における球状塞栓物質を用いた動脈塞栓術の症例で、ソフトウェアを用いて臨床例でのCFD解析を試みる予定である。 球状塞栓物質の分布をフローモデルで検討するin vitroでの実験に関しては、フローモデルの構築について情報収集をおこなった。実際にフローモデルを作成して、塞栓物質を注入して動態観察の方法を模索した。また、ex vivoモデルの構築についても模索した。今後、フローモデルやex vivoモデルを構築して、in vitroでの実験を行う予定である。 臨床例においては、子宮筋腫に対する球状塞栓物質を使用した子宮動脈塞栓術において、梗塞率が不十分になる要因について検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
シミュレーションの方法論の確立や、in vitroの実験系の構築に時間がかかっている。
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Strategy for Future Research Activity |
球状塞栓物質の動態解析を行うために、CFD解析のソフトウェアを購入する。実際の臨床例のデータを用いて、球状塞栓物質がどのように分布するのか解析し、臨床的なアウトカムとの比較を行う。 in vitroの実験系としては、実際に実験を行うためのフローモデルやex vivoモデルを構築する。順調に構築ができれば、解析を行うことができるかどうか予備実験を行う。
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Causes of Carryover |
最適なCFD解析用のソフトウェアの選定に時間を要したため、購入を次年度に行う予定である。 また、in vitroの実験系の構築にも時間がかかり、次年度にモデルの作成に使用する予定である。
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