2020 Fiscal Year Annual Research Report
Evaluation of radiation dose of interventionist to the eyes using small dosimeters attached to the both surfaces of radiation protection glasses
Project/Area Number |
18K07732
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
近藤 浩史 帝京大学, 医学部, 教授 (20324311)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 政則 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (30338157)
山本 真由 帝京大学, 医学部, 講師 (30793773)
古井 滋 帝京大学, 医療技術学部, 教授 (40114631)
清末 一路 大分大学, 医学部, 准教授 (40264345)
下平 政史 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 准教授 (60597821)
五島 聡 岐阜大学, 医学部附属病院, 准教授 (90402205) [Withdrawn]
棚橋 裕吉 岐阜大学, 医学部附属病院, 医員 (40724563)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 被ばく / 放射線防護 / 水晶体 |
Outline of Annual Research Achievements |
2011年のICRPで眼の水晶体の等価線量限度を,これまでよりも低い5年間平均で1年当たり20mSv(年最大50 mSv)と示された.我が国でも2021年4月より同様に変更され,少なからず線量限度を超過する医師が存在することが推測される.一般的に水晶体被ばく量は頚部に付けた個人線量計から推定して行われ,目の近傍での実測に関する情報は乏しい.今回の研究では全国25名のIVR医が装着している放射線防護眼鏡左レンズの内外面に小線量計(nanoDot)を固定して実測を行った。測定にはnano Dot TM(長瀬ランダウア)を使用し,鉛当量0.07mPbのアクリルレンズを付けた放射線防護眼鏡(パノラマシールド,東レ・メディカル)の左レンズ外側部の外面(表)と内面(裏)に線量計を1つずつ固定した.この眼鏡を装着して全てのIVR手技を行い,1ヶ月毎に線量計を回収,レンズ外面の3mm線量当量(dose of outside surface:Do)とレンズ内面の3mm線量当量(dose of inside surface:Di)を測定した.IVR医の手技件数は平均10.3件/月であった.Do,Di,Dnの毎月の平均値は,それぞれ0.01-7.63mSv(平均0.89±1.11), 0.01-2.87mSv(平均0.40±0.47), 0.01-11.4mSV(平均1.18±1.59)であった.DoはDn,Diとそれぞれ強い相関を示した.回帰式はDo=-0.01+2.275Di(R2,0.92), Do=0.150+0.631Dn(R2, 0.81)であった.Doが50mSV/年を超えた医師は認めなかったが,3名(12%)で20mSv/年を超過していた.防護眼鏡を用いることで55%の被ばくが低減していた.防護眼鏡を装着しなければ新基準での水晶体の等価線量限度を超えるIVR医の存在が示唆された.
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Research Products
(1 results)