2020 Fiscal Year Annual Research Report
Development of new radiation sensitization therapy by drug repositioning of chloroquine
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18K07771
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
茂松 直之 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (30178868)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
深田 淳一 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (50338159)
公田 龍一 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (00464834)
小池 直義 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (60464913)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 放射線増感剤 / 膵臓癌 / オートファジー |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度から引き続き膵臓癌細胞(MIA PaCa-2, HPAF-II)に対するクロロキンの放射線増感効果を探索した。 これまでに膵癌腫瘍組織の低栄養・低酸素状態を再現するようスフェロイド形成下でのサイズの違いとPropidium iodide(PI)染色による細胞死の検出により増感効果を検証したが、増感効果を示すことはできなかった。MIA PaCa-2のスフェロイド形成能が低いことも原因と考えられたため、より形成能の高い膵癌細胞であるHPAF IIにてもスフェロイド形成下でのサイズ測定・PI染色を行ったが、明らかな増感効果は示すことはできなかった。 本年度は平面培地での低栄養状態において増感効果を得られるかcolony formation法にて検証した。MIA PaCa-2 細胞を、通常培地あるいは無血清培地に播種し、クロロキン0あるいは10uM投与した。培養開始から24時間後に放射線照射0、10Gyを行った。いずれも培養開始から48時間後に通常培地に交換した。12日後に固定し、細胞の生存率を計測した。低栄養により接着効果は低下しそれがクロロキンの投与下で顕著となる結果ではあったが、放射線増感効果は明らかではなかった。 クロロキンのオートファジー阻害効果が得られる条件が定まっておらず、MIA PaCa-2, HPAF IIにクロロキン0、50uMを24時間暴露させ、LC3の発現をwestern blotting法にて検証した。クロロキンのオートファジー阻害効果は明らかではなかった。またミトコンドリアのオートファジーであるマイトファジーに着目し、MIA PaCa-2, HPAF IIにクロロキン0、50uMを24時間暴露させMtphagy Dye,にて染色し、蛍光を観察した。50uMではMtphagy Dyeの蛍光が減弱しておりマイトファジーの阻害が示唆された。
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Research Products
(2 results)
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[Journal Article] 2-Nitroimidazoles induce mitochondrial stress and ferroptosis in glioma stem cells residing in a hypoxic niche.2020
Author(s)
Koike N, Kota R, Naito Y, Hayakawa N, Matsuura T, Hishiki T, Onishi N, Fukada J, Suematsu M, Shigematsu N, Saya H, Sampetrean O
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Journal Title
Commun Biol.
Volume: 17
Pages: -
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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