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2019 Fiscal Year Research-status Report

巨核球造血におけるホメオドメイン転写因子IRX1の機能解析

Research Project

Project/Area Number 18K07782
Research InstitutionHirosaki University

Principal Investigator

佐藤 知彦  弘前大学, 医学部附属病院, 助教 (70587005)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 土岐 力  弘前大学, 医学研究科, 講師 (50195731)
金崎 里香  弘前大学, 医学研究科, 助教 (60722882)
Project Period (FY) 2018-04-01 – 2021-03-31
Keywords巨核球造血
Outline of Annual Research Achievements

正常造血において巨核球は、トロンボポイエチンをはじめとした種々の転写因子が適切な段階で協調的に働くことにより分化・増殖すると考えられている。しかしながらこれら転写因子による制御機構は未だ完全には解明されていないのが現状である。
本研究の目的は、ダウン症関連急性巨核芽球性白血病で新たに遺伝子変異が認められた、転写因子IRX1の巨核球分化における機能を明らかにすることである。
巨核球分化におけるIRX1の機能を調べるため、①IRX1が巨核球分化に関わる転写因子であることの証明 ② RNA-Seq解析によるIRX1の下流のパスウェイの探索 ③ChIP-Seq解析によるIRX1の標的遺伝子の同定について研究を行っている。
①については細胞株を用いた解析(qPCR, RNA-seq)は順調に進み、現在はprimaryな細胞を用いた実験に移行している。②についてもIRX1を強制発現させた細胞株で解析を行い、下流のパスウェイが明らかになりつつある。③に関しては研究の進捗状況に遅れがあったが、ようやくCHIPに使用可能な抗体が見つかり、現在実験進行中である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

【研究実績の概要】にも記したとおり、大きく3通りの方法でIRX1の巨核球分化における機能を明らかにすることを目論んでいたが、うち2つでは概ね順調に実験結果が蓄積されている。また、前年度に「やや遅れている」とした原因のCHIP-Seq解析についても、使用可能な抗体を見つけることができたため。

Strategy for Future Research Activity

①IRX1が巨核球分化に関わる転写因子であることの証明:細胞株での実験・解析はほぼ済んでいるが、primaryの細胞を用いた系でも実験を継続する。
② RNA-Seq解析によるIRX1の下流のパスウェイの探索:急性性巨核芽球性白血病で同じく発見されたIRX1以外の遺伝子でも同様の実験を行い、共通のパスウェイの発見に努めたい。
③実験に使用可能な抗体が見つかったので、それを用いてCHIP-Seqを行う。

Causes of Carryover

物品の発注が遅れて年度内に間に合わなかったものがあった。年度は変わったが必要物品であることに変わりはなく、次年度に円滑に使用する予定である。

URL: 

Published: 2021-01-27  

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