2020 Fiscal Year Annual Research Report
PHARMACOGENOMIC STUDY TO PREDICT WARFARIN STABLE DOSE IN JAPANESE CHILDREN
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18K07808
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Research Institution | National Center for Child Health and Development |
Principal Investigator |
小林 徹 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 臨床研究センター, 部門長 (50431713)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | ワルファリン / 至適投与量 / 予測モデル / 小児 / VKORC1 |
Outline of Annual Research Achievements |
日本人小児におけるワルファリン視的投与量予測モデルを開発するため、多施設共同前方視的コホート研究を実施した。 対象患者は血栓塞栓症の予防もしくは治療として、至適量のワルファリンが投与されている、年齢0歳以上18歳以下の小児とし、主エンドポイントはワーファリン至適投与量とした。検討した遺伝子多型はCYP2C9 (*2 and *3; rs1799853 and rs1057910)、VKORC1 (-1639G>A; rs9923231)、CYP4F2 (V433M; rs2108622)の3種類とした。予測モデル作成方法は重回帰分析(総当たり法)とし、ベイズ統計量にてモデル選択を行った。作成モデル館の瀬能評価は自由度調整R二乗を用い、貴報モデル間の性能比較はL1 errorおよびL2 errorを用いた 123名が本研究の解析対象として収集された。ワルファリン至適投与量に関連していた遺伝子多型はVKORC1のみであった。複数のモデルを作成して予測性のを検討した結果、最終的にルート変換したワルファリン至適投与量(mg/day)を結果変数とし、VKORC1遺伝子多型の有無、身長、目標PTINRの3種類を説明変数としたモデルが最良の予測性能を示していた(自由度調整済みR二乗 0.728)。記法モデルと比較した結果、L1 errorおよびL2 errorは最も小さく今回作成したモデルが最良の予測性能を示した。 本研究により、比較的高い推定精度で日本人のワルファリン至適投与量を推定する“VKORC1遺伝子多型” “目標PT-INR” “身長”の3変数から構成される予測モデルを作成する事ができた。
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Research Products
(1 results)