2020 Fiscal Year Annual Research Report
Identifying and analyzing biological characteristics of rhabdoid tumor stem cells to establish new treatment
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18K07824
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
勝見 良樹 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任助教 (00808496)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
家原 知子 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (20285266)
桑原 康通 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (30590327)
菊地 顕 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任助教 (40453104)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | ラブドイド腫瘍 / がん幹細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
A. Sphere細胞:ラブドイド幹細胞として、ヒトラブドイド腫瘍細胞株であるKP-MRT-NS(NS)を幹細胞培養用培地で培養し、sphere形成された浮遊細胞のみを回収した。Sphere細胞は従来のNS細胞株とその発現についての差異をqPCRにおいて比較したところ、sphere細胞はSurvivin、FOXM1、CD44において有意差を認めた。 B. Hoechst33342:ラブドイド幹細胞として、ヒトラブドイド腫瘍細胞株であるG401にHoechst33342(HC)染色を行い、Sony Cell sorter SH800を用いてHC陽性細胞およびHC陰性細胞(=幹細胞)を各々回収した。HC染色の妥当性はVerapamilによるABCG2抑制によってあわせて検証した。回収したHC陽性および陰性細胞を回収した幹細胞性の評価としてqPCRを用いて発現解析を行ったところ、Survivin、CD44においてsphere細胞にて検証した時と同様の結果を示した。一方、FOXM1においては逆の結果となった。 C. 増殖性:B実験において回収したHC陽性および陰性細胞を同細胞数で96wellに撒き増殖性について検証した。幹細胞であるHC陰性細胞はHC陰性細胞に比べ有意に増殖性を示した。 D. 造細胞性(マウスへの一次移植):B実験において回収したHC陽性および陰性細胞を75-75000個で段階希釈してヌードマウスに移植した。初回および2回目の検証では陽性細胞・陰性細胞ともに造腫瘍性を認めなかった。 E. G401細胞から回収したHC陽性細胞と陰性細胞を用いてRNA-seq解析を行った。その結果、ABCG2だけでなく複数の遺伝子で有意な発現の差異がみられたため、今後「ラブドイド幹細胞におけるこれら遺伝子の意義」について追加検証していく予定である。
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