2020 Fiscal Year Annual Research Report
Development of novel anti-inflammatory therapy using mesenchymal stem cells
Project/Area Number |
18K07903
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
土屋 淳紀 新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (70464005)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寺井 崇二 新潟大学, 医歯学系, 教授 (00332809)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 間葉系幹細胞 / 急性肝障害 / エクソソーム |
Outline of Annual Research Achievements |
我々はまずはじめに急性肝障害モデルで細胞投与やエクソソーム投与が最も評価しやすいかを検討するために、抗Fas抗体、四塩化炭素、アセトアミノフェン、四塩化炭素+リポポリサッカライド、D-Galactosamine等様々なモデルを検討した。いずれのマウスモデルも少なからず、障害の後の肝障害に個体差があり、その中で、最も安定しうる系を選抜したところ、四塩化炭素による急性肝障害が最も死亡率が低く、肝酵素の上昇も安定しているモデルと考えられ、本モデルを使って次に間葉系幹細胞やエクソソームの投与の効果の検証を行うこととした。投与に関しては、肝障害開始後、肝障害と同時期、肝障害を起こす前に投与の3通りの方法で検証を行った。その結果、肝障害が起こった後の投与や肝障害と同時投与ではなかなか治療効果が得ることができず、肝障害を起こす前に投与で初めて、肝酵素の低下が有意にみられ、このようなことから投与時期が急性肝障害軽減には極めて大切な結果と考えている。しかし、一般臨床に置き換えると急性肝障害の前に投与することは困難で、間葉系幹細胞やエクソソームは今回のモデルケースよりもより慢性に近い物の方が効果を得やすい可能性が考えられた。また、今回、この間葉系幹細胞のCAGE, miRNA解析、そして、エクソソームのプロテオーム解析、miRNA解析などが行えた、本ケースでの特定の有効物質の同定は行えなかったが、今後本データを活かし、有効物質の同定の研究を続けていく予定である。
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