2018 Fiscal Year Research-status Report
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18K07934
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
大島 茂 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 講師 (50376787)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | クローン病 / 肉芽腫 / ユビキチン |
Outline of Annual Research Achievements |
1、食品・微量元素によるユビキチン鎖誘導解析。申請者はポリユビキチン化を鎖特異的に動的可視化する独自技術(PolyUb-FC)を樹立している。細胞株にこのベクターを導入し、食品・微量元素を培養上清中に添加することでポリユビキチン鎖誘導反応を鎖特異的可視化にて解析している。 2、食品・微量元素によるオートファジー・細胞死応答解析。食品・微量元素によるオートファジー誘導機構を明らかにするため、PolyUb-FC技術を発展させクローン病と関係が示唆されているIRGMユビキチン化可視化解析系の検討を開始している。BiFCのベクターにIRGMを組み込み、可視化可能な組み合わせの検討を行った。 3、食品・微量元素によるエクソソーム応答解析。申請者らはヒト小腸・大腸の任意の粘膜組織より「ヒト腸上皮オルガノイド」を樹立している(Sci. Rep. 2016)。予備実験として、ヒト腸上皮オルガノイド培養液からエクソソームが同定できるかどうかを検討した。Nanosightを用いて培養液にエクソソームを同定することができた。TNFα刺激や同定したユビキチン化を誘導する食品・微量元素によるエクソソーム内miRNAの変化を検討する。 4、肉芽腫形成モデルの樹立。申請者はすでにin vivoでのオートファジー解析系(Atg5変異マウス及びGFP-LC3マウス)、クローン病感受性遺伝子A20変異マウスモデル解析系、マウス腸炎モデルを樹立している。マウス腸炎モデルは大腸の炎症が中心であるが、クローン病は小腸にも肉芽腫を形成する。ユビキチン化を誘導する食品・微量元素を用いて小腸にも肉芽腫形成するモデルの樹立を試みる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
In vitroの解析系を樹立し、今後必要と考えられるマウス系も確立できたことで順調に進展しているということができる。
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Strategy for Future Research Activity |
樹立した系を用いて具体的に食品・微量元素にて検討を行っていく。
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Causes of Carryover |
理由: 試薬等が計画当初より廉価で購入可能であったため。 使用計画: 検討する数・種類を拡大して解析を行うため、試薬を増量して購入する予定である。
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Research Products
(6 results)