2020 Fiscal Year Annual Research Report
Pharmaceutical applications of periostin antisenseoligo for non-alcoholic fatty liver disease
Project/Area Number |
18K07940
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
菅野 啓司 広島大学, 病院(医), 准教授 (30448237)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 知貴 広島大学, 病院(医), 助教 (00817075)
大谷 裕一郎 広島大学, 病院(医), 助教 (00817091)
杉山 晶子 広島大学, 病院(医), 研究員 (30788469) [Withdrawn]
岸川 暢介 広島大学, 病院(医), 講師 (50711347)
田妻 進 広島大学, 病院(医), 教授 (80201614) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | ペリオスチン / 非アルコール性脂肪性肝炎 / 肝星細胞 / 肝脂肪化 / 細胞外マトリックス蛋白 / アポトーシス |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度までに研究計画書で示した予定をほぼ完了し、肝細胞の脂肪化進展に肝星細胞由来のペリオスチンが大きく関与しており、動物実験においてペリオスチン・アンチセンス核酸の投与にて食餌性誘導肝脂肪化が有意に抑制されることを証明した。このことから、肝星細胞から分泌されるペリオスチンを抑制することは、肝線維化のみならず肝脂肪化進展にも抑制効果があり、NASHにおいて効率的かつ効果的な治療ターゲットであることを実証した。本年度はその成果の論文化を行い、国際雑誌であるJ Gastroenterol Hepatolに掲載された。本研究成果を元に、研究をさらに発展させる目的で、肝星細胞と肝細胞の共培養によるin vitroのNAFLD/NASHモデルの構築を行っており、培養する肝星細胞と肝細胞の細胞比や添加する脂肪酸種とその濃度の至適化を行っている。肝星細胞からは様々な液性因子や細胞外マトリックス蛋白が分泌されており、肝脂肪化促進作用のあるものと抑制作用のあるものが報告されている。NASHの発癌因子や予後規定因子として肝線維化が重要であることが証明されていることから、肝星細胞自体のアポトーシス誘導が肝線維化の抑制には極めて重要であると思われる。このことから、肝星細胞アポトーシス誘導を惹起するグリオトキシンやsorafenibのNASH進展に対する影響について、主に肝脂肪化抑制効果について予備実験を行っている。
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Research Products
(2 results)