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2019 Fiscal Year Research-status Report

ピロリ菌除菌後の胃発がんにおける新規バイオマーカの解析および臨床応用の検討

Research Project

Project/Area Number 18K07948
Research InstitutionSapporo Medical University

Principal Investigator

三橋 慧  札幌医科大学, 医学部, 研究員 (70772127)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 山本 英一郎  札幌医科大学, 医学部, 講師 (60567915)
Project Period (FY) 2018-04-01 – 2021-03-31
Keywords胃がん / ピロリ菌 / 除菌療法
Outline of Annual Research Achievements

胃がん患者由来の胃組織のメタゲノム解析を5例行ったが、ピロリ菌除菌前後の変化として有意な差を指摘することはできなかった。また、他臓器のがん症例について、担がん状態では細菌の多様性の減少(disbiosis)が生じうるとの報告があったが、それについても症例数が少ないせいか今回の検討では差を指摘することはできなかった。除菌後の発がん症例、非発がん症例をそれぞれ3例、5例追加し、さらにメタゲノム解析を進める予定である。
一方、胃がんの生物学的悪性度と血清ペプシノーゲンに有意な関連を指摘することができた。2017年1月から2019年3月に胃ESDで内視鏡的に切除した胃がん患者65例についてペプシノーゲンI、II、I/II比を解析。ピロリ除菌の判定は血清ピロリ抗体で10U/mL以上を未除菌、以下を除菌後と判断した。ペプシノーゲンII高値となる症例は未分化混在が多く(tub1単独 12.8±3.5 ng/mL、tub2混在 22.2±7.5、por混在 22.3±8.4、P=0.021)、除菌により未分化混在の割合は減少する傾向にある(P=0.076)ことが確認された。ペプシノーゲンIIの値は当然ながらH2ブロッカーやプロトンポンプ阻害薬といった制酸薬内服の有無で大きく影響を受ける(P=0.003)ことから、胃粘膜萎縮の程度や制酸薬の有無と胃内マイクロバイオームの関連を複合的に解析する必要性が考えられた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

少数例でのメタゲノム解析で有意な差を指摘することができず、さらに症例を増やして解析することとしたため、症例のリクルートおよび解析についてさらに時間を要する見込みとなったため。

Strategy for Future Research Activity

除菌後の発がん症例、非発がん症例をそれぞれ3例、5例追加し、さらに解析を進める予定である。何らかの差が見いだせた際は、元々の研究計画通り多数例での検討に移行する。
胃がんの生物学的悪性度に対する背景因子の解析で偶然同定しえたペプシノーゲンIIについては、マイクロバイオームとの関連を含め引き続き解析を進めるとともに、新たな予後予測因子としての可能性を検討する。

Causes of Carryover

症例のリクルートが予定より少ない数で推移しており、もともと計画していた解析が遅れているため繰越金が生じた。次年度には症例数を追加し解析を進められる見込みであり、繰越の予算で執行する。

  • Research Products

    (1 results)

All 2019

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] ペプシノゲンIIと低分化混在早期胃癌の関連2019

    • Author(s)
      三橋 慧
    • Organizer
      第27回日本消化器関連学会週間(JDDW)

URL: 

Published: 2021-01-27  

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