2019 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
18K07960
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
菊田 和宏 東北大学, 医学系研究科, 非常勤講師 (80420024)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
正宗 淳 東北大学, 医学系研究科, 教授 (90312579)
濱田 晋 東北大学, 医学系研究科, 助教 (20451560)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 慢性膵炎 / 身体活動量 |
Outline of Annual Research Achievements |
東北大学医学系研究科倫理委員会の承認が得られ、慢性膵炎患者における身体活動と栄養状態の実態に関する観察研究を開始した。身体活動量の計測にはウェアラブル加速度計と国際標準化身体活動質問票を用いる。栄養状態は体重、BMIの計測、血液生化学データに加え、インピーダンス法による体組成計測、CT画像による骨格筋計測により行う。合わせてSF-36を用いてQOLを評価する。食習慣、栄養素摂取量の評価も行うため、倫理委員会に修正申請を行い、簡易式自記式食事歴法質問票を用いた検討も行うこととした。これまで、国際標準化身体活動質問票を用いた身体活動量計測は23症例に、インピーダンス法による体組成計測は33症例に、CT画像による骨格筋計測は29例に、QOL評価は28症例に、栄養素摂取量評価は13症例に実施済みであり、症例登録を継続中である。 並行して、保存的に経過観察している膵石症における糖尿病について後ろ向き観察研究を行い、膵萎縮がある慢性膵炎に糖尿病の合併が有意に多いことを示し、学会報告を行った。更に慢性膵炎の社会復帰に関する後ろ向き検討を行い、自覚症状のみならず飲酒習慣や栄養状態が社会復帰状況と関連していることを学会報告し、論文投稿した(in press)。本邦における早期慢性膵炎の実態についての解析も行い、アルコール性であること、急性膵炎の既往があること、喫煙歴があることが慢性膵炎確診への進行の危険因子であることを示し、学会報告を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
慢性膵炎患者における身体活動と栄養状態の実態に関する観察研究について、身体活動量の計測には国際標準化身体活動質問票も使用することとし、食習慣、栄養素摂取量の評価ため簡易式自記式食事歴法質問票を用いた検討も行うこととし、倫理委員会に修正申請を行ったため。
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Strategy for Future Research Activity |
慢性膵炎患者における身体活動と栄養状態の実態に関する観察研究への症例登録を継続する。これまで登録した症例と合わせて50から100例の登録を目標とする。結果は年度末までにまとめ、学会報告、論文作成を行う予定である。
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Causes of Carryover |
研究プロトコールを変更修正したため。年度末までのデータ収集、情報収集、学会報告、論文作成にかかる経費として使用する予定である。
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Research Products
(6 results)