2021 Fiscal Year Annual Research Report
Exploration of Novel Medicinal Ingredients for Non-Alcoholic Fatty Liver Disease Using Vegetable Nanoparticles
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18K07975
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
宮明 寿光 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 准教授 (20437891)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
玉田 陽子 長崎大学, 病院(医学系), 助教 (70393460)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 生姜 / ナノ粒子 / 脂肪肝 |
Outline of Annual Research Achievements |
<目的>本研究では様々な植物より抽出したナノ粒子分画を細胞株やモデルマウスに投与し、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)に有効な植物性ナノ粒子分画の薬効を同定、検証する。続いてナノ粒子が含有する低分子化合物を同定し、植物性ナノ粒子を用いて新たなNAFLDの薬効成分を見いだすことを目的とする。 <方法と結果>植物 (生姜、グレープフルーツ、カボス)の抽出エキスから、ショ糖密度勾配超遠心法を用いて、複数の分画を分離、回収した。それぞれの分画をナノ粒子トラッキング解析法を用いて粒子サイズ、量を解析し、これらの植物のナノ粒子分画を同定し、その量を明らかにした。 生姜由来のナノ粒子が肝細胞株に取り込まれることを確認し、ナノ粒子が取り込まれた肝細胞株に飽和脂肪酸(パルミチン酸 400μM)を添加し、脂肪滴が減少することを見いだした。 一方で脂肪肝増悪の因子であるアポトーシスの抑制や星細胞の抑制の効果は見いだせなかった。さらに生姜由来ナノ粒子分画には薄層クロマトグラフィーにてShogaolがrichに含まれていることを見出した。mRNAの検討では生姜ナノ粒子投与によりβ酸化の亢進を認めた。 続いてNAFLDモデルマウスにこの生姜由来のナノ粒子を投与したところ、コントロール群では明らかな体重の変化は認めなかったが、生姜由来ナノ粒子投与群では有意な体重減少効果を認めた。またALTの有意な低下、T-cho値も有意な低下を示し、マウスモデルにおいても体重減少効果、脂肪肝改善効果が見られた。
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Research Products
(5 results)