2019 Fiscal Year Research-status Report
エクオールは非アルコール性脂肪性肝疾患の発症・治療の鍵となるのか?
Project/Area Number |
18K07978
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
高橋 敦史 福島県立医科大学, 医学部, 准教授 (40404868)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤田 将史 福島県立医科大学, 医学部, 助手 (80813998)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | エクオール / 脂肪肝 / 内臓肥満 / 更年期女性 |
Outline of Annual Research Achievements |
エクオールの女性ホルモン作用に注目し、50-60代の更年期女性におけるエクオールの役割を検討した。2018年2月から2019年1月の間にわたり病院で健診を受け、エクオール測定を実施した50-60代女性389名を対象とした。エクオール測定は健診時の残尿を検体とし、イムノクロマト法で行い測定結果が1μM以上の場合にエクオール産生者と判定した。エクオールの産生有無別で年齢、性別、Body mass index(BMI)、血液検査所見に加え、メタボ、内臓肥満、高血圧、脂質異常、高血糖、脂肪肝の該当頻度を比較検討した。エクオール産生者は対象389名中107(27.5%)であった。年齢や血液検査成績に有意差は認めなかったが、 Body mass index(BMI)(中央値)はエクオール産生群で有意に低値(21.4 vs. 22.2 kg/m2,P= 0.013)であった。エクオール産生群では腹部肥満(6.5 vs. 20.2 %,P= 0.002)と脂肪肝(6.5 vs. 20.2 %,P= 0.002)が非産生群に比べ有意に低頻度であった.また、有意差は認めなかったが、メタボもエクオール産生群で低頻度であった(3.7 vs. 8.6 %,P= 0.155)。脂肪肝に関連する要因についてのロジスティック回帰分析でエクオール産生は、単変量解析でオッズ比0.503(95%信頼区間0.300-0.841)P値0.009と有意であった。また、脂肪肝と関連する有意な生活習慣は認めなかったが、P値が低かった喫煙と飲酒を共変量とした多変量解析ではエクオール産生はオッズ比0.593(95%信頼区間0.339-1.040)P値0.068であった。以上より、50-60代の更年期女性においてエクオール産生は、生活習慣とは独立して脂肪肝に関連する可能性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
脂肪肝と腸内細菌に関する検討の症例を集積中である。
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Strategy for Future Research Activity |
症例の集積のために、関連施設との連携を推進する。
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Causes of Carryover |
腸内細菌測定が行えなかったため。
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