2019 Fiscal Year Research-status Report
DETECTION OF SESSILE SERRATED ADENOMA/POLYPS USING CONVOLUTIONAL NEURAL NETWORK
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18K08010
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
冨樫 一智 福島県立医科大学, 公私立大学の部局等, 教授 (10316531)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
歌野 健一 福島県立医科大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (10728158)
朱 欣 会津大学, コンピュータ理工学部, 上級准教授 (70448645)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | ポリープ検出率 / 偽陽性率 / 自動解析アルゴリズム / 大腸ポリープ / SSL / AI |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度は、小さな(1cm以下)大腸ポリープに焦点をあて、自動解析アルゴリズムの構築し、動画によるex vivo臨床試験で.検出率100%、frame単位での偽陽性率1.7%を実現した。この成果は、Digestive Endoscopy誌で電子出版された(PMID: 32173917)。このアルゴリズムに関しては、2019年6月12日に特許申請を行っている。 現在、この自動解析アルゴリズムによる多施設共同無作為比較試験が特定臨床研究(登録番号jRCTs022190014)として進行中である。この試験には、国内の3施設(自治医科大学、京都府立医科大学、福島県立医科大学会津医療センター)が参加し、アルゴリズム有群と無群の比較を、5mm以下の小腺腫の発見率をprimary outcomeとしたものである。来春に最終結果が出る予定である。同時にsessile serrated lesion(SSL, SSA/Pから改名)の検出に焦点を絞った自動解析アルゴリズムの開発にも着手しており、静止画像による診断能を確認する段階にある。この成果も学術誌に投稿を予定している。 白色光非拡大内視鏡画像による大腸pT1b癌の診断についても、自動解析アルゴリズムの開発に取り組んでいる。現在、全国10施設からの参加協力を得て、その診断能を確認している段階にある。一部の成果は、ごく最近、英文誌(Endosc Int Open)での出版が受理されたが、その診断能は実臨床で使用できるほど、高いものではない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
特定臨床研究の申請許可が得られるまでに、時間を要し、なおかつ、コロナウイルス感染症の蔓延に伴い、特定臨床研究への参加者募集が一時的に停止したため、研究はやや遅れていると判断される。しかし、成果の一部は、英文誌に出版されている。
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Strategy for Future Research Activity |
特別な方策はないと考えられる。現在、取り組んでいる研究に邁進するだけである。
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Causes of Carryover |
コロナ感染症の蔓延に伴う特定臨床研究の遅延があり、その経費の支出が今年度となったため。
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Research Products
(12 results)